痛みや不調の改善で、体重管理の重要性は意外と認識している方が多いように思います。しかし、「わかっちゃいるけど・・・・・??」と後回しにして、運動をすればと考えている方も多いです。この考えは、若い時には良いですが、30歳を超えたら危険です。
荷重関節(足首・膝・股関節・腰)は特に体重に影響される
体重が重くなると、腰から下の関節に問題が起こりやすくなります。腰から下の関節は荷重関節といわれて荷重がかかる関節だからです。
例えば、腰痛を持っている方はお体重が増えて腹が出てきてくると、お腹の重さで腰椎が前方に引っ張られます。すると、背筋が必要以上に頑張り筋緊張がつよくなり、筋肉に疲労が溜まり痛みが発生します。
最初は筋肉だけの問題で腰痛が発生していても、これが慢性的に長期間の悪環境であると、腰椎(腰の骨)や椎間板・靭帯などに異常が起こり、すべり症・分離症・狭窄症・ヘルニアなどの問題が起こります。(よく、椎間板が減り骨の間がつぶれていると言われる方は要注意)
このような方は、整形外科を受診すると必ず「痩せないと治らないよ、痩せなさい」と言われます。
そして、急激に腹筋したりマラソンやウォーキングをして、逆に痛めます。
股関節や膝関節、足関節の痛みも体重の増加には敏感に反応します。物理的に体重が増えるということは、重さが増えて関節の骨と骨の隙間の軟骨を潰す作用が発生していくことが現実です。
関節に重さがかかり軟骨に圧力が加わった状態で動くことで、過剰な摩擦が起こるのは当たり前です。
過剰な摩擦は軟骨をすり減らし、すり減った軟骨のカスが滑膜(関節包の内側)を刺激して滑液包炎を発生させます。これが関節の痛みの原因です。(他にも原因はありますが)
「体重+動き=軟骨すり減り」
体重が増した分、関節の圧力が増して、動きが増えて激しくなった分、軟骨がすり減るきっかけが増えるのです。
私が長年に腰から下の痛み不調を見てきて、一つの答えを導き出しました。
それは、体重増加の痛み不調の分岐点です。〇㌔増加すると痛み違和感が発生するという事です。
参考