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ひょう疽で膿んで痛い症状は何科に行けばよいか?放置は絶対ダメ!
監修:冨澤敏夫(柔道整復師)N2023/6/2

ひょう疽で膿んで痛い症状は何科に行けばよいのか?

ひょう祖とは、一般の方には耳慣れない言葉だと思います。別名では「爪周囲炎」と呼ばれ、こちらの方がイメージがしやすいと思います。

文字通り、爪の周りの炎症があることを指しますが、もう少し詳しく言うと、「爪の周囲に細菌感染が起こり化膿して炎症を引き起こした状態」です。

多くの方が、この症状を引き起こした場合に「どこに行けばよいか、病院は何科に行くべきか」を悩みます。

1年も放置してしまうケースもあるので、この記事では「どこへ行くべきか、何をするべきか」を、ご説明いたします。

 

目次

  1. ひょう疽とは?
  2. ひょう疽になる起因(きっかけ)は?
  3. 巻き爪
  4. 陥入爪
  5. 傷や外傷
  6. ひょう疽を引き起こす原因は?
  7. 細菌の種類
  8. ひょう疽は病院の何科へ行けばよいか?
  9. 病院ではどんな治療をするのか?
  10. ひょう疽の治し方
  11. 膿を抜く・膿の出し方について
  12. 軽度と重症度の場合
  13. a軽度
  14. b重症度
  15. 自分で治すことは出来るのか?
  16. 市販の薬は何を使用する
  17. 日常生活で注意することは
  18. a足に合う靴を選び、正しく履く
  19. b足は清潔にして、保湿も行う
  20. c深爪や巻き爪、陥入爪を放置しない
  21. d発症しているときは入浴も注意
  22. ひょう疽を放置しては絶対にダメ!
  23. まとめ

 

ひょう疽とは?

ひょう疽、化膿性爪周囲炎、膿んだ爪ひょう疽は「ひょうそ」と読み、別名「化膿性爪周囲炎」と言います。指先や爪の周囲の傷などから細菌感染を引き起こし化膿して炎症を起こした状態です。

細菌にはブドウ球菌によるものが多く連鎖球菌でも起こります。症状は赤く腫れて痛み、膿みが溜まって膨れてきます。

「ひょう」は悪性の腫れを指して、「疽」は「壊疽」という組織が腐る意味を表しています。

ひょう疽はブドウ球菌の感染が多いのですが、感染すると毒素が出るため皮下脂肪が腐り、骨にも影響がでます。骨まで影響が起こると骨髄炎となってしまいます。

 

ひょう疽になる起因(きっかけ)は?

ひょう疽を引き起こすきっかけは、傷口から細菌が入って感染症を引き起こします。

指先は、外的刺激を受けやすい部位で「椅子にぶつけた」「ささくれを向いて傷になった」など、傷めることが多いのが特徴です。

汚染や細菌にも触れる機会が多いため、ひょう疽になりやすいと考えます。特に巻き爪・陥入爪・怪我などがきっかけで起こることが多いようです。

 

巻き爪

巻き爪巻き爪は爪が丸まって、皮膚やお肉に食い込んでいく状態のことで、多くは足の親指の爪に見られますが、他の指にも起こります。また手の指にも見られる場合があります。

巻いた爪が皮膚を傷つけて、その傷から細菌が入る可能性があります。

 

陥入爪

陥入爪陥入爪は爪が目立って巻いていないが、爪が皮膚や肉に埋もれている状態です。埋もれた爪が伸びる過程で皮膚などに刺さり傷ついて炎症を起こします。その傷から細菌に感染する可能性があります。

巻き爪も陥入爪も長期炎症を繰り返すと出血しやすくなり肉芽組織が生じます。肉芽組織が形成されると汁が出てきて悪臭も伴います。

周りの皮膚がただれ、爪も柔らかくなり変形しやすくなります。

傷や外傷

傷、外傷巻き爪や陥入爪以外でも傷になることがあります。机に親指をぶつけた、足を踏まれた、きつい靴を我慢して履いたなど、その傷から細菌が入り化膿します。

大きな傷だけでなく、小さな傷でも起こる可能性があります。ささくれなどを剥いて傷つけたり、深爪や爪の角質を無理やり掘って傷つけたりして起こります。

クリーム状の膿が出る場合は、黄色ブドウ球菌に感染している可能性が高いです。黄色ブドウ球菌は、皮ふの常在菌でもあるので、ひょう疽が人にうつることは考えにくいです。

 

ひょう疽を引き起こす原因は?

ひょう疽の原因菌は、ほとんどがブドウ球菌です。稀に連鎖球菌が原因菌となる場合があり、混合感染も起こります。

 

細菌の種類

ぶどうのように見えることから名前がついています。感染力が強くて毒素をだし壊死させる危険な菌です。連鎖球菌も皮ふの常在菌で毒素を出して化膿させ炎症を起こします。

ブドウ球菌

ひょう疽の原因菌のブドウ球菌

連鎖球菌

ひょう疽の原因菌の連鎖球菌

 

 

ひょう疽は病院の何科へ行けばよいか?

通常は皮膚科の受診が正解ですが、中には整形外科に行く方もいます。皮ふの問題なので、皮膚科を紹介されると思います。

当院への問い合わせでも、巻き爪と思って連絡を頂きますが、爪周囲が化膿している場合は、まず病院で化膿を治療して欲しいため、「どこへ行けばよいかわからないという方」には病院(皮膚科)に言ってくださいと伝えています。

 

病院ではどんな治療をするのか?

軽度(赤み)の場合では、消毒をおこない抗生物質の内服と外用軟膏を使用します。悪化すると膿が溜まっている部分があるので、膿を出す排膿の処置がされます。

局所麻酔を使わないで行われることが多いようです。膿を出すと膨隆した膨れることで起こる痛みや赤みが和らぐことが多いです。

 

ひょう疽の治し方

ひょう疽の治し方は、皮膚科などのサイトに記載されているので、ここでは詳しくは記載はしませんが、簡単に機指していますので、詳しく知りたい方は「ひょう疽 治し方」で検索する良いともいます。

出来るだけ、皮膚科にお世話にならない程度の症状の時に、ケアできれば良いかと思うので次の項の「自分で治すことができるか?」を参考にしてください。

 

膿を抜く・膿の出し方について

赤く腫れている場合、脳が皮膚の下に溜まっているので次の対応があるかと思います。局所的な麻酔で切開して膿を出します。その後は、抗菌剤の内服や外用と消毒を一定期間続けます。

 

軽度と重症度の場合

症状が軽度と重症度では病院での処置が違います。大きく分けて膿が溜まっていない場合と膿が溜まっている場合です。

 

軽度

炎症のみで痛み・赤みが軽度である場合は、膿が溜まっていないため抗菌剤内服と抗生物質の外用軟膏です。消毒は頻繁に行うように指示されると思います。

 

重症度

痛みが強くズキズキして赤く腫れ膿が溜まっている状態です。この場合は膿を出す処置が行われますが、膿が溜まっている部分により局所麻酔を使うかは医師の判断で行われます。

 

自分で治すことは出来るのか?

怪我などでも同じですが、軽度の場合に早期に治療を行うことで悪化を防ぎ、早い改善が期待できます。 悪化した場合は早く病院へ行ってください。

発症初期の場合で軽度の場合(赤く痛みが比較的弱い)で膿が溜まっていない場合は、下記の応急処置を行いましょう。

 

市販の薬は何を使用する

患部を清潔にすることが一番大切なため、消毒を頻繁に行いましょう。そしてオロナインも雑菌の増殖を抑える効果が期待できるので、患部よりも広めに塗って外部の刺激を防ぐために滅菌ガーゼで患部を保護しましょう。

順番は、患部を良く洗浄したらマキロンやイソジンで奥の方まで消毒をします。次にオロナインなので痛む部位よりも広めに塗って、最後は滅菌ガーゼで患部を保護します。

消毒、マキロン・イソジン

患部を洗ったら消毒

オロナイン

オロナインを広めに塗る

 
滅菌ガーゼ

滅菌ガーゼで保護

 

 

日常生活で注意することは

ひょう疽は、傷口から感染しますので不用意に傷になるようなことを索てください。例えばささくれなども無理やり引きちぎると、傷ついて血が出ることがあります。

時々、痛みが長く続き赤く腫れたりもします。免疫力が高い時は良いですが、免疫力が低下しているときは感染しやすいので注意してください。

他にも注意事項がありますので下記に記載しておきます。

 

足に合う靴を選び、正しく履く

合わない靴を履いていると足の指先を傷つけることがあります。爪が剥がれたり、巻き爪などがあると皮ふに爪が食い込んで傷ついてしまいます。そこから雑菌が入ると化膿します。

 

足は清潔にして、保湿も行う

足は靴の中で一日中蒸れて雑菌の増殖に繋がります。とくに長く靴を履いていると汚れて雑菌がうじゃうじゃ潜んでいます。

そんな場所で傷ついた部分があると、そこから雑菌が入り込み感染します。お風呂で石鹸で足を良く洗い、日頃から乾燥させないように保湿する事も大切です。

 

深爪や巻き爪、陥入爪を放置しない

巻き爪・陥入爪は要注意です。爪が皮膚に食い込むリスクが高いので、傷がついて感染しやすい環境になっています。

深爪は、経験している方はわかると思いますが、ズキズキ痛く切り込んだ部分が赤くなっています。

些細なことからも免疫力が低下していると感染する可能性もあるので注意しましょう。

 

発症しているときは入浴も注意

ひょう疽が発症しているときは、炎症があるので熱いお湯に長く浸かることはやめましょう。

湯船に浸かりたいときは、患部を入れずに入浴してください。シャワーなどで患部を洗うことはOKです。

 

ひょう疽を放置しては絶対にダメ!

当院に連絡がくる内容で「巻き爪を治したいのですが」と問い合わせが来ます。

詳しく話を聞くと、化膿を繰り返して傷口がジクジクしている内容を聞きます。

病院へ行かず自然と良くなって悪くなってを繰り返している様子です。

皮ふ下の浅い部分での化膿であれば良いのですが、繰り返すことで深部の方へ悪化していくと治りにくくなります。

また、骨の方まで雑菌が入り込んで骨髄炎なども発症すると大変です。稀にひょう疽が悪化して壊疽して指切断などになることもあるようです。

ひょう疽を軽く見ないで早めに病院へ行くようにしてください。

 

まとめ

ひょう疽を起こしたら、適切な応急処置をしたら病院へ行くようにしましょう。特に悪化を繰り返している方は、感染しやすく治りにくい傾向にあるため、時間を作り治療に専念してしっかり治しましょう。

最新の記事など更新しました。

  1. 発症したら素早く適切な処置をして悪化させない。
  2. 一度でも発症したら、繰り返さないようにしっかり治す。
  3. 病院は迷わず皮膚科に行くようにしましょう。
  4. 予防のために傷を作らないこと、清潔に保ちましょう。

 

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監修:冨澤敏夫(柔道整復師・整体師)

院長:冨澤敏夫の画像 「10秒かかと上げで足裏の痛みが消える!」(KADOKAW)、ペンギン歩きを治せは「しつこい足の痛みは消える!」(現代書林)のどの書籍があります。雑誌の取材などメディアで紹介されています。

日経ヘルス・健康364、わかさ、PHP出版などから取材を受けて、雑誌の1年間の連載も好評でした。

院長の書籍や雑誌掲載

 

 

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