HOME >ブログ >外反母趾の笠原式テーピング法の効果とやり方を整体のプロが徹底解説
筆者:冨澤敏夫(柔道整復師)N2023-03-25

外反母趾の笠原式テーピングの効果とやり方?評判は?

外反母趾の応急処置で有効な自分でできるテーピング法を紹介

外反母趾は女性に多い足のトラブルで、痛みがないと放置されがちですが、赤く腫れあがったり炎症を起こしたりするケースもあり、放置することで歩行困難になります。

足が痛いと歩く姿勢も悪くなり、肩こりや腰痛につながるため、外反母趾の痛みは放置しないで応急処置の後は、早めに治療しましょう。

そこでこの記事では、簡単にできる「カサハラ式足裏バランステープ法」をご紹介します。

外反母趾に悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

目次

  1. カサハラ式テーピング法とは?
  2. テーピングの効果や評判はどうなんだろうか?
  3. 笠原式のサポーターや3本指靴下の効果と口コミは?
  4. まずは、外反母趾を知ろう!
  5. カサハラ式外反母趾テーピング法の仕方
  6. よくある質問
  7. Q:使用するテーピングの種類は何でも良いですか?
  8. Q:どのくらいの期間、テーピングはやらなくてはいけないのか?
  9. Q:テーピング以外で治す方法はありますか?
  10. Q:外反母趾の曲がった形もテーピングで治りますか?
  11. やっぱり、外反母趾は予防が大切!
  12. まとめ

 

外反母趾の整体コース

 

カサハラ式テーピング法とは?

笠原巌先生が行うカサハラ式テーピング法は、簡単に言うと足裏の歪みを整えて健康になる方法です。

足裏の歪みとは、外反母趾・指上げ足(浮き指)・偏平足などを指します。足の歪みが引き起こす変形や痛み痺れに効果があります。

使用するテープの特徴は薄く違和感も少なく、貼ったままお風呂に入れて3日〜5日間は保てます。

肌に優しくかぶれにくいのも喜ばれています。変形の軽いものからひどい外反母趾にもフィットし、靴を履いてもきつくならず違和感なく出かけができます。

笠原式テープ法の特徴のまとめ

  • テープの素材が薄くて靴がきつくならない
  • 肌に優しく肌荒れやかぶれにくいので痒くなりにくい
  • 水に強くテープを貼ったままお風呂に入れる
  • 乾くと粘着力が復活するので3日~5日間は貼れる
  • テープが良く伸びるので圧迫感がなくきつくならない

 

テーピングの効果や評判はどうなんだろうか?

テーピングを施す術者(先生)により、技術的な部分で差が出るのは確かです。他で笠原式テープを行った経験がある方が当整体院に来られて、同じようにテーピングを施したら、「なんか気持ちよい、痛くない、違和感がすくない」と言います。

これは、先生個人のキャリアやテーピングを施してきた数に、比例するのではないかと思います。

ここでは、当整体院で患者様に施した笠原式テーピング法の感想をもとに、効果や評判をお伝えしていきます。

 

効果について

私が思う「笠原式のテーピング法」の目的は、足裏・足指の機能を回復(または機能向上)を促すことだと考えています。

これは、足のアーチ構造や筋肉に関係していることで、テーピングを施すことで足裏のアーチが保たれ筋力が回復するからです。

外反母趾・浮指・偏平足・開帳足がある方々は、共通して足裏・足指の機能が低下して弱っています。

足裏の機能とは、アーチ構造から生まれますが、3つの機能が考えられます。1つ目は免震機能、2つ目はバランス機能、3つ目は運動機能です。

それぞれの機能の詳細は、ここでは説明しませんが、笠原式テーピング法を行うことで足裏のアーチが保たれて、足指が動きやすくなり足の機能が向上すると考えます。

足の機能が向上すれば、足裏の歪みが起こりにくくなるので、笠原式テーピング法を施すことは「足裏の歪みを予防して、さらに機能を向上」させる効果があると言えます。

 

評判はどうか?

笠原式テーピング法を施した患者様の声(評判)はどうかというと、8割は「気持ちよい」「足が冷えない温かい」「歩きやすい」など喜びの声を頂きます。

2割程度は、「違和感がある」「かゆい」「歩きにく」など、あまり前向きな声が頂けない場合があります。

どんな治療法にも、評価は分かれるので8割の方が「良い」感覚があるのであれば、良い評価を得ていると考えても良いと思います。

足の形は個々に違うため、それに合わせた力加減や方向を考えて行っていますが、先生の経験値や技術的な問題もあると思います。

私からのアドバイスとしては、評価の基準を口コミや個人の評価だけで判断するのではなく、実際に体験されることをお勧めします。

 

笠原式のサポーターや3本指靴下の効果と口コミは?

外反母趾テーピングの第一人者である笠原巌先生は、足裏バランステーピング法以外に靴下やサポーター・インソール・靴なども販売しています。

特に有名な商品としては、ホソックスで巷では「3本指靴下」と認知され呼ばれていることが多いと思います。

ここでは、ホソックス(3本指靴下)の評判や効果なども交えてお話します。

ホソックス(3本指靴下)の効果は、簡単にいうとテーピングに近い効果が得られることです。テーピングで行われる足裏のアーチの確保と足指の機能向上です。

最近では、靴下の開発も進み他のメーカー(TABIO)なども、優れた靴下を販売しています。

それらの靴下の共通する機能は、サポーター機能が導入されている点です。

締め付け効果とサポート効果です。(中にはクッション効果も)

笠原式テーピング法と同じように、足裏のアーチを保たせる為の足甲・足先を締め付けるサポーター機能が使われています。

締め付けることで、足裏の歪みが起きにくく弱った筋力の補助的な役割もあります。(ただし、サイズが適切でないときつすぎたり、緩すぎて効果がないだけでなく、痛みを悪化させてしまうので注意してください。)

私も靴下は重要と考えていて、サポート力の高い靴下は疲れにくく足を痛めにくいと考えています。私自身もサポート力の強い靴下を好んで履きます。

昔の方は鼻緒のある履物で、足を鍛えていたのでサポート力の高い靴下など履かなくても、足は強かったのですが現代の方は足が衰えている方が多く、靴下のサポートは必需品だと思います。

それでは、鼻緒のある履物を履いて足を鍛えれば良いと考える方がいると思いますが、歩くことが少なくなった現代では「足は鍛えにくい部位」です。

私は足を鍛えるという考えも大切にしていますが、機能性の良い靴下も併用すれば、もっと良いと考えています。

靴下の効果と期待できこと

  • 足裏のアーチが保たれる(崩れにくい)
  • 足指の機能が向上する
  • 足裏、足先への血行不良が改善する(冷えなくなる)
  • 足裏の筋肉が回復して筋力が向上する

こんな靴下は逆効果!

  • 緩い靴下(靴下の中で足が滑っている)
  • きつすぎる靴下(血行不良が起こりやすい)
  • 2重3重に履いて足の感覚を無くす
  • 生地が薄すぎるもの

 

まずは、外反母趾を知ろう!

外反母趾は、母趾(足の親指)が外側に曲がって変形している状態です。外反母趾角(母趾基節骨と第一中足骨の成す角度)が20度以上で外反母趾と診断され、角度20~30度が軽度、30~40度が中等度、40度以上が重症と定められています。

外反母趾は扁平足や開帳足を合併していることも多く、男女比率は1:10で女性が圧倒的に多いとされています。

足のタイプ

  • ギリシャ型…母趾より人差し指が長い
  • エジプト型…人差し指より母趾が長い
  • スクエア型…母趾と人差し指が同じ長さ

日本人の70%がエジプト型だといわれていますが、エジプト型は体重をかけたときに母趾の付け根にねじれた力がかかることで、関節が内側に変形して外反母趾になりやすいといわれています。

重症化すると歩行が困難になることもある外反母趾ですが、一体どのような原因が考えられるのでしょうか。以下は、外反母趾の原因です。

 

外反母趾の原因はなにか?

  • サイズや形が合わない靴を履いている(とくにハイヒール)
  • 距骨(足首にある骨)が内側に傾いているような歩き方
  • 幼少期から靴を履くことによって筋骨格形成に悪影響を及ぼしている
  • 全身関節弛緩を生じる疾患がある方(関節リウマチなど)
  • 足がエジプト型の方
  • 扁平足の方

このなかでもとくに多いのが、ハイヒールを履いていることによる外反母趾です。ハイヒールは足の前部分に体重が集中するので、続けて履くことで足が横に広がり開帳足になりやすいのです。

さらに、ハイヒールは先が細くなっているため、母趾の付け根がくの字に曲がりやすくなってしまいます。

これらのことから、外反母趾はハイヒールを履く女性に多いといわれています。

 

外反母趾が悪化すると

外反母趾が悪化すると以下のような状態になります。

  • 足の裏にタコができる
  • 突き出している部分が靴に当たり炎症を起こす
  • 関節痛を引き起こす
  • 親指が巻き爪になる

これらは痛みを感じることがほとんどなので、悪化することで歩行が困難になり、靴を履いていなくても足が痛い状態が続きます。

親指が人差し指や中指の下に入り込んでしまうこともあり、そうなると関節の脱臼を引き起こすこともあります。

 

手術療法も適応されるが予後は?

外反母趾の治療には、保存療法と手術療法があります。手術をしなければ治らないほど重症になる前に、保存療法によって治療をすすめていくことが重要です。ここからは、外反母趾の治療法をご紹介します。

手術療法は以下のようなケースで適応されます。

  • 保存療法で外反母趾が改善しない
  • 靴が履けないほど痛い
  • 母趾が人差し指の下に潜り込んでいる
  • 潰瘍を合併している

手術方法は変形の進行程度によってさまざまですが、一般的に行われる手術は中足骨を骨切りして矯正します。

手術による感染や熱傷、縫合不全などの合併症を引き起こす可能性も否定できないため、事前に医師の説明をよく聞き手術を受けるようにしましょう。

 

カサハラ式外反母趾テーピング法の仕方

ここでは、手順を解説するのではなく注意したいポイントをお話していきます。やり方は、笠原先生のホームページや書籍に詳しく記載されているので、そちらを参考に🅂て下さい。

※私のポイントの説明は、私が10年以上テープを貼ってきて感じたことです。笠原先生から直接指導されたことではないためご理解ください。

テープの伸張の強さレベルは、強い・普通・弱い・伸ばさないの4段階で表現します。

 

踵のテープ

踵のテープの目的は、踵の安定性を保つ役割があります。ポイントは、踵の後方から足先に向かって斜め下に貼っていきます。

力加減とテープの伸張させるポイントはやや強くおこないます。左右のバランスを取りながら貼っていきます。

 

親指テープと小指テープ

親指テープと小指テープは、指が開くように貼るため、強めにテープを伸張させます。

しかし、親指や小指に巻きつけるときは、テープを伸ばさずに優しく巻きつけてください。強すぎると指が痛くなるので注意してください。

 

横アーチテープ

山形にカットしたテープを、足指の付け根に貼ります。この時は横アーチを作るような気持ちで、つま先の足裏を指で上に押しながらテープを強く伸張させて側面に貼り付けます。

足甲側はテープは伸ばさずに優しく貼っていきます。

 

足先テープ

23.5㎝にカットしたテープは、足先の開帳足を予防する為に行います。伸張の強さは中ぐらいで、強く巻きすぎると足を床に着けたときに、足先がまったく横に広がらなくなって、きゅうくつで痛くなってしまいます。

 

足甲テープ

足の甲に貼るテープは、すこし強めに伸ばして貼ります。強く貼るポイントは、足甲を縦に割って外側を強く貼ります。

目安としては、足甲の外側を指で触っていくと骨が当たる部分があります。この骨が横に広がらないように抑えることがポイントです。

 

よくある質問

これから笠原式テーピングをやってみたい、また現在やっているが疑問や不安があるのなど、良く聞く質問内容を掲載しました。

参考にしていただければ幸いです。

 

Q:使用するテーピングの種類は何でも良いですか?

使用するテープの種類は、伸張性のあるテープを使います。この伸張性はメーカーにより異なるので、私が勧めるテープはすこし高価ですが、笠原先生が使用しているテープが良いと思います。

水や汗に強く、剥がれにくくかぶれにくいため、一度貼れば最低でも3日間は貼れています。安いテープでは毎日張り替えるので、少し高くても笠原先生が販売しているテープの方が、結果的にコスパは良いと思います。

 

Q:どのくらいの期間、テーピングはやらなくてはいけないのか?

症状によりますが、痛みを緩和させるには1ヵ月は必要かと思います。足の機能の向上や外反母趾の予防のために行うなら、半年は継続してほしいと思います。

症状のレベルで説明するとしたら、軽度なら1ヵ月、中度なら3か月、重度なら6ケ月~1年は行ってほしいです。

時々、皮膚を休める為に笠原先生が販売してる3本指靴下(ホソックス)を、併用して行うと良いでしょう。

 

Q:テーピング以外で治す方法はありますか?

テーピング以外で治す方法は、他にも色々あります。

ただ、私か見て笠原式のテーピングは覚えれば自分で出来るので、整体に通うよりも経済的負担がかからず、継続しやすいのではないかと思います。

笠原先生の商品も併用して行うと、テーピングと同じような効果を得られるので、手軽でお勧めします。

あとは、歩き方や運動法も効果的です。靴の選び方や履き方も外反母趾を改善させる為には必要です。

 

Q:外反母趾の曲がった形もテーピングで治りますか?

軽度の外反母趾なら形の改善も可能かと思います。しかし、外反母趾は進行すると関節の脱臼と骨自体が変形してしまうので、形を治したいと考えるなら手術しかないと思います。

また、人の顔と同じように足もそれぞれの特徴があるので、遺伝や元々の親指が曲がった形である場合があります。

この場合は、テーピングで治すことは出来ません。

 

やっぱり、外反母趾は予防が大切!

外反母趾は治ってもまた再発する可能性のある症状です。そのため、一度治ったのに再発することがないよう、予防する必要があります。

再発防止のためには以下のような予防方法があります。

  • 縦幅や横幅が合っている靴を選ぶ
  • 5本指タイプの靴下を履く
  • 運動療法を続ける
  • 正しい歩き方で歩く
  • 筋力をつける
  • 足裏を強くする(はだしの時間を増やすなど)

一番重要なのは、自分に合った靴を選ぶことです。足の指や足裏の筋肉をしっかり使えて足に負担がかかりにくい靴を選ぶことで、外反母趾の再発を予防できます。

また、上記でご紹介した運動療法の「ホーマン体操、グーパー体操、タオルギャザー体操」を行うことも外反母趾の予防につながります。

ゴルフボールなどを踏んで足裏に刺激を与えるのも効果的です。足裏や足の指をしっかり使って、外反母趾を予防しましょう。

 

まとめ

外反母趾の治療方法、再発防止のための予防方法をご紹介しましたが、参考になりましたか?

外反母趾は悪化すると、何もしていない状態でも痛みが強く、歩くのが大変になるほど進行してしまいます。

手術療法を行うほどひどくなる前に、整体院での治療を試してみませんか?

さいたま中央フットケア整体院では、外反母趾に対して足のアーチを取り戻し、機能を回復させる治療を提供しています。

さらに、セルフケア方法の指導によって、治ったあとの再発防止のことまで考えた治療で患者様のケアを行います。

北海道から沖縄まで全国から患者様が来院し、喜びの声をいただいております。 外反母趾でお悩みの方は、ぜひさいたま中央フットケア整体院までご相談ください。

 

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外反母趾の整体コース

 

監修:冨澤敏夫(柔道整復師・整体師)

慢性痛の湿布 「10秒かかと上げで足裏の痛みが消える!」(KADOKAW)、ペンギン歩きを治せは「しつこい足の痛みは消える!」(現代書林)のどの書籍があります。雑誌の取材などメディアで紹介されています。

日経ヘルス・健康364、わかさ、PHP出版などから取材を受けて、雑誌の1年間の連載も好評でした。

院長の書籍や雑誌掲載
台湾出版の10秒かかと上げで足裏の痛みは消える!|著者は冨澤敏夫

 

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