筆者：冨澤敏夫（柔道整復師） N2023/8/25

貧乏ゆすりの効果、本当は健康に良い！？新常識

「テレビ東京の主治医が見つかる診療所」テレビ東京で紹介|昔と今で全然違う健康新常識！のコーナーで紹介されていました。

昔の常識「貧乏ゆすりは行儀が悪い」

今の新常識「貧乏ゆすりは医学的にいいことだらけ」？

貧乏ゆすりは医学用語でジグリングと呼ばれています。

色々な健康効果が期待できて、ドクターもお勧めしている医学的には非常に良い運動です。

主な効果は、下肢の血液循環が改善されロングフライト血栓症を防ぐと効果があり、多くの方を悩ましている変形性股関節症の軟骨を再生させる可能性や、ストレス解消の効果などです。

主な効果を以下で詳しく解説していきます。

目次

1. ＞貧乏ゆすりとは？
2. ＞なぜ貧乏ゆすりがロングフライト血栓症を防ぐ効果がある！
3. ・ロングフライ血栓とは？
4. ・貧乏ゆすりはロングフライト血栓を防ぐ効果がある？
5. ＞変形性股関節症のな骨再生に期待？
6. ・貧乏ゆすりの主な効果（私の視点も含む）
7. ＞貧乏ゆすりはストレス解消に効果かがる？
8. ＞貧乏ゆすりは自力からジグリング器で他力が楽！
9. ＞図解|貧乏ゆすりのやり方
10. ＞動画|貧乏ゆすりのやり方
11. ＞まとめ

 

貧乏ゆすりとは？

貧乏ゆすりとは、脚を小刻みに動かし続けている状態を指します。

貧乏ゆすりの語源、江戸時代には存在していたと考えられています。名前の由来に色々な説がありますが、貧乏そうな人が、飢えや寒さで震える様子からきた説が有力とされています。

貧乏ゆすりをしてしまう理由には、レストレスレッグス症候群（RLS）といわれるむずむず脚症候群があり、下肢に不快な症状が気になるため足を動かして、症状を和らげる。

また、鉄欠乏性貧血や糖尿病などの病気や、妊娠などが原因となることがあるとも言われています。

精神的ストレスからフラストレーションがたまったときに、無意識に貧乏ゆすりをすることがあります。

貧乏ゆすりの他にも、爪を噛む、ニキビをつぶす、髪の毛を抜くなどもストレスからおこる行為です。

これを固着反応と呼びストレスが原因と考えられています。

長く座っている下肢に血流が滞って、貧乏ゆすりを無意識におこない血流を改善させると考えられます。

貧乏ゆすりには、色々な効果が期待されています。下記では主な効果を説明していきます。

なぜ貧乏ゆすりがロングフライト血栓症を防ぐ効果がある！

この項目では、ロングフライト血栓症とは何か、どうして貧乏ゆすりが防ぐ効果があるのかを解説していきます。

ロングフライト血栓とは？

長時間のフライトで乾燥した環境のため、体内の水分が失われ血液が濃縮して固まりやすくなります。

機内では狭い座席に同じ姿勢で長く座りつづけているので、下肢の血流が悪くなり、ふくらはぎなどに血のかたまり（血栓）ができやすくなります。

一般的には６時間を超えるフライトの場合に、血栓ができやすい状態になる傾向があります。

着陸して、座席から立ち上がり際に血栓が血管壁からはがれることがあり、はがれた血栓が心臓を経て肺動脈につまり、肺塞栓症ショック状態を起こして死ぬ恐れもあります。

血栓がつまる疾患は長時間のフライトだけでなく、長時間すわった状態での電車や車の移動、入院でのベッド臥床などでも発症します。

血栓は両方の脚におこることは少なく、左下肢に発生することが多いようです。

注意してほしい人は、下肢静脈瘤がある人、下肢の手術をされた人、血液の凝固能に異状ある人、経口避妊薬を服用されている人、妊娠中や出産後の方などです。

血栓の予防法は？

1. ・２～３時間ごとに歩いて動くようにする。
2. ・頻繁に下肢の屈伸運動や足首の屈伸運動をする。
3. ・座っていても足の指を頻繁に動かす。
4. ・ふくらはぎを軽くもむ。（強くもないこと）
5. ・水など充分に水分を摂取する。

※コーヒーやアルコール類は利尿作用があるので逆効果にり注意。

なぜ貧乏ゆすりがロングフライト血栓症を防ぐ効果があるのか？

貧乏ゆすりは、足首を上下に小刻みに動かします。ふくらはぎが伸びたり縮んだりしてポンプの役割をします。

ふくらはぎのポンプの役割は、下肢に溜った血流を心臓に戻す作用があるので、全身の血流が改善されます。

血流が良くなると、血が固まる作用も改善されるため、血栓になりにくい状態になります。

だから、貧乏ゆすりは血流が滞りなく流れ血栓の予防につながります。長く座る方などにも有効ので、恥ずかしがらずに貧乏ゆすりをしましょう。

デスクワークなどで長時間座り、ふくらはぎや足首がむくむ方は、試に貧乏ゆすりをやってください。いつものむくみがでない可能性があります。

変形性股関節症の軟骨再生に期待？

この項目では、変形性股関節症とはどんな状態か、貧乏ゆすりがなぜ効果があるのかを、詳しく解説していきます。

 

変形性股関節症とは？

変形性股関節症とは、股関節の軟骨が磨り減り、関節に炎症を起こして痛みがでる病気です。

原因は様々ですが、臼蓋形成不全（被りが浅い）が運動や加齢により進行して発症することが、日本では多い症例です。

股関節の軟骨が再生する可能性が理由を考えてみました。

貧乏ゆすりが股関節の軟骨再生に、効果がるのではないかと言われていたことで、書籍も出版している「柳川リハビリテーション病院の故井上名誉会長」のご紹介をします。

貧乏ゆすりが変形性股関節症の保存療法に有効かを発表しています。

複数の症例を学会など発表しいる動画あります。関節裂隙が開いた症例を紹介しています。関節裂隙が開いたということは、軟骨が再生していることをMRIで確認しているという興味深い内容です。

動画を見て私が印象に残った言葉は、「医療の神髄は再生医療、80歳になっても軟骨の再生能力は残っている」でした。

興味のある方、「第41回日本股関節学会ランチョンセミナーでの故井上先生が発表」を観てください。

貧乏ゆすりの主な効果（私の視点も含む）

1）貧乏ゆすりは股関節周辺の血行を促進する！

小刻みな動きで股関節の軟部組織（筋、腱、靭帯など）がゆるみ血行が良くなる。

2）貧乏ゆすりは股関節内の滑液の循環を促進する！

滑液の潤滑で軟骨に栄養と酸素が行きわたり新陳代謝が活性化する。

3）貧乏ゆすりは股関節に適度な刺激が起こる！

荷重（免荷）で行うため、安全に軟骨に刺激がり再生の環境を作れる。

詳しくは、「健康ゆすり器でジグリングをして股関節の軟骨再生を促す方法」を参考にしてください。

貧乏ゆすりはストレス解消の効果がある。

皆さんは、「え、貧乏ゆすりはイライラした人がやること」と思うかもしれません。

貧乏ゆすりは、セロトニンを分泌して精神を、安定させる効果があると言われています。

セロトニンの80％が腸で造られると言われていて、貧乏ゆすりは股関節が小刻みに動かされて、骨盤内にある腸が刺激されてセロトニンの分泌に役立つと考えます。

私が思うには、イライラした人が貧乏ゆすりをするのは、セロトニンの分泌を促進させて、ストレスを回避しようと本能的に行うのではと考えます。

 

貧乏ゆすりは自力からジグリング器で他力が楽！

貧乏ゆすりは1日2万回、継続して行うことが大切です。逆に言うと継続できなと貧乏ゆすりは効果が来たできないのです。

自力で1日2万回動かすには4時間半かかるが、自動ジグリング器を使用すると1時間50分に短縮できる。

詳しくは、「健康ゆすり器で自動ジグリングを行う方法」を参考にしてください。

図解|貧乏ゆすりのやり方

癖になるように日々、ちょくちょく行うのがコツ！

貧乏ゆすりは、正しい姿勢で行うと効果も高まりますが、まずは「やってみる」ことが大切です。

日頃、貧乏ゆすりをしていない方は、とても動かしにくく「ムズイ」と感じて、継続できない方が多いです。

何事も継続が大切です。諦めずコツコツと行うようにしましょう。

貧乏ゆすりのポイント

姿勢は、背筋をのばして股関節と体幹を90度にします。続いて膝関節も90度、脚の開く幅は骨盤と同じ幅が理想ですが、硬い方は無理に脚を閉じると股関節に緊張が起こるので、自分がやりやすい脚は足幅で行うようにしましょう。

貧乏ゆすりを行う時間は、リラクゼーションなどで行う場合は、3分位でOKです。

私が実践して股関節の可動域が増えたり、股関節の動きがスムーズに調整された時間設定です。

3分以上行っての良いし、朝昼晩など1日でちょくちょく行うのも良いです。

貧乏ゆすりで工夫してください。

貧乏ゆすりは一応姿勢は統一していますが、股関節の硬さや病歴などあるので、痛みが出ないリラックスできる状態で行うことが大切です。

下記に記載した内容も参考に、自分で工夫してみるのも楽しいです。

動画|貧乏ゆすりのやり方

動画での貧乏ゆすりを解説しています。図解ではわかりにくい箇所を動画で理解を、深めていただけると嬉しいです。是非、参考にしてください。

まとめ

「貧乏ゆすりが健康に良い」なんてことは、信じられない方が多いと思います。

昭和生まれの私は、子供のころに貧乏ゆすりをしていると、親に「恥ずかしいからやめなさい」と怒られました。

貧乏ゆすりはいけない事と、最近まで思っていました。

しかし、最近では貧乏ゆすりは健康に良いことだらけという情報が入ってきて、実際に自分で貧乏ゆすりをして、股関節がゆるむ感覚があります。

この記事を読んで、実際に貧乏ゆすりを健康に役立てていただければ幸いです。

さいたま中央フットケア整体院では、25年以上の臨床経験を持つ院長が整体コースを設けて、皆様の体のサポートをさせていただいています。

股関節の痛みは、適切な整体を行えばとても効果的に改善されます。

整体の効果は、【痛み・動き・筋力】の改善を目的にしています。

手術を検討されている方、どこへ行っても改善されないと悩む方は、御気軽に御相談下さい。

さいたま中央フットケア整体院では、25年以上の臨床経験を持つ院長が股関節の痛み整体コースを設けて、皆様の体のサポートをさせていただいています。

さらに、セルフケア方法の指導によって、自宅で出来る技術を身に着けて欲しいと患者様のアフターケアも行っています。

股関節の痛みで悩むなら、ぜひ股関節の痛み整体コースを参考にしてください。

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監修：冨澤敏夫（柔道整復師・整体師）

「１０秒かかと上げで足裏の痛みが消える！」（KADOKAW）、ペンギン歩きを治せは「しつこい足の痛みは消える！」（現代書林）のどの書籍があります。雑誌の取材などメディアで紹介されています。

日経ヘルス・健康364、わかさ、PHP出版などから取材を受けて、雑誌の１年間の連載も好評でした。

 

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