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足裏にできる粉瘤(アテローム)とは?特徴 原因 対処法
監修:冨澤敏夫(柔道整復師)

足裏にできる粉瘤(アテローム)とは?特徴 原因 対処法

はじめに

足裏にできる「しこり」や「できもの」の正体とは?

足裏に突然現れた「しこり」や「できもの」の痛みや違和感に、悩まされていませんか?歩くたびに違和感がある、押すと痛むなど。

実は、その正体は「粉瘤(アテローム)」という皮膚の下にできる良性の腫瘍である場合があります。

見た目が似ている他のガングリオンやモートン神経腫と間違えやすく、誤った対処をすると治らず悪化することもあります。本記事では、その正体や注意すべき症状、対処法や治療についてわかりやすく解説します。

放置しても大丈夫?不安を感じたら読むべき内容をまとめました。

「気をつければ、痛くないから放っておいても大丈夫かな?」と思っている方は要注意です。

粉瘤は放置すると炎症を起こして腫れたり、膿がたまって激しい痛みを引き起こします。また、見た目が似ているガングリオンやモートン病など、別の病気の可能性もあるため鑑別が必要です。

この記事では、不安を持つ方のために、症状の見分け方や病院に行く目安をわかりやすくまとめています。

早めの対処が健康への第一歩です。

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1. 足裏にできる粉瘤(アテローム)とは?

1-1. 粉瘤とはどんなものか

粉瘤(ふんりゅう・アテローム)は、皮膚下に角質・皮脂が溜まってできる良性の腫瘍です。皮膚表面にある毛穴や皮脂腺が詰まり、その奥に袋状の構造ができて蓄積していきます。

しこりのように凸と触れたり、中心に黒い点(開口部)が見えることもあります。炎症で赤く腫れ、強い痛みや膿が出ることもありますが、悪性ではなく良性のため心配はありません。

1-2. 足裏にできやすい理由

粉瘤は全身の皮膚にできる可能性があります。足裏は「皮脂腺の詰まり」「圧迫や摩擦の多さ」「汗の分泌」などが原因でできやすい部位です。

長時間の歩行や合わない靴、立ち仕事などによって皮膚が刺激されると、皮脂や角質がたまりやすくなり、毛穴がふさがれることで粉瘤が発生します。足裏はひどくなり気づくことが多く、発見が遅れて気づく時にはだいぶ大きくなっています。

1-3. 他の腫瘍や魚の目との違い

足裏にできるしこりやできものには、粉瘤以外にもガングリオンや脂肪腫、魚の目(鶏眼)などがあります。魚の目は皮膚の角質が硬くなって芯を作るもので、圧痛が強く、押すと鋭い痛みが出るのが特徴。

一方、粉瘤は皮膚の下に袋状にたまり、押すと中身の移動感や圧迫感があります。また、ガングリオンや神経腫(モートン病)との区別も重要で、場所や触感、痛みの種類で見分けます。

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2. 粉瘤の特徴と症状|押すと痛い?臭い?

2-1. 見た目の特徴(しこり・中央の黒点)

粉瘤の見た目は、皮膚の下にしこりができているように見えます。触れると硬く、楕円形または球状で、皮膚にくっついているような感覚があります。

中央に「黒い点」や「小さな穴(開口部)」が見えることがあり、これは皮膚の表面とつながった毛穴や出口です。この開口部から中の内容物が出てくることもあり、見た目の判断材料になります。

2-2. 痛みの有無と悪化時の変化(赤く腫れる、化膿するなど)

最初の頃は無痛で、押して違和感がある程度ですが、袋の中で皮脂や角質が蓄積されると炎症を起こすことがあります。

赤く腫れる」「熱をもつ」「ズキズキとした痛み」などが現れます。進行すると細菌感染により化膿し、膿が溜まって強い痛みを伴う「炎症性粉瘤」に発展し、歩くのもつらくなるため早めの処置が必要です。

2-3. 粉瘤が潰れたときの臭いについて

粉瘤が自然に破れたり、自分で潰してしまった場合、中から白〜黄土色のドロッとした内容物が出てくることがあります。これは主に古い角質や皮脂が混ざったもので、非常に強烈な悪臭を放つのが特徴です。

チーズのような」「腐敗臭のような」独特の匂いがします。無理に潰すと感染のリスクが高まるため、自己処理は避け、医療機関での対応が望まれます。

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3. 粉瘤ができる原因とは?

3-1. 皮膚の老廃物や角質がたまるメカニズム

粉瘤は、皮膚の下にある「袋状の構造」に古い角質や皮脂などの老廃物がたまり、排出されずに溜まり続けることで発生します。

普通は皮膚表面にある毛穴を通じて老廃物は自然に排出されますが、毛穴がふさがれたり、皮膚の傷や炎症がきっかけで内部に袋ができると、そこに老廃物が溜まり、しこりとなって現れます。これは体のどこにでも起こる可能性があり、足裏のように摩擦や汗が多い部位では特に注意が必要です。

3-2. 足裏の圧力や摩擦との関係

足裏は日常的に強い圧力と摩擦がかかる部位であり、これが粉瘤の原因になります。

歩行や立ち仕事で皮膚が慢性的に刺激され、角質が厚くなり毛穴がふさがりやすくなります。また、繰り返される圧迫やすり減りによって、皮膚の奥に袋状の構造ができやすくなり、老廃物が蓄積しやすくなります。

3-3. 靴や歩き方が原因になることも

足のサイズに合わない靴や悪い歩き方も、粉瘤の原因です。

特にサイズが小さい靴やクッション性のない底の薄い靴を履き続けると、1カ所に過度な圧力ストレスがかかり、皮膚にダメージを受けます。また、よくない歩き方で足裏の一部に過度なストレスがかかり、その部位の毛穴が詰まりやすくなります。

長時間の歩行や立ち仕事をする方は、靴の見直しやインソールの使用、歩行フォームの改善が予防につながります。

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4. 自分でできる対処法はある?

4-1. 基本的に自分で潰してはいけない理由

粉瘤は見た目がしこりのようで気になるため、自分で潰したくなる方も多いと思いますが、無理に潰すと中の内容物が皮膚内部に逆流し、炎症や感染を引き起こす危険性があります。

特に足裏は雑菌が繁殖しやすく、膿が繁殖すると歩行痛で歩けません。潰すことで一時的に膨らみが減っても、袋が残っている限り再発します。

4-2. 炎症がなければ経過観察も可能

粉瘤は良性腫瘍で、炎症や痛みがなければ治療する必要はないと考えがちですが、大きくなる可能性が高いので注意が必要です。

見た目が気にならず、日常生活に支障がなければ、経過観察という選択もありますが、大きくなってきたり、色の変化・痛みなどの症状が出た場合は、早めに皮膚科や外科を受診しましょう。特に足裏は摩擦が多く、急に悪化することもあり、日々観察を行いましょう。

4-3. 清潔に保つための注意点

粉瘤の悪化を防ぐには、日常的に足をメンテナンスで清潔に保ち、汗や皮脂がたまりにくい環境を整えましょう。

足裏は汗腺が多く蒸れやすいため、通気性のよい靴や靴下を選ぶのもポイントで、同じ靴を毎日履かずに交互に使う、インソールを清潔に保つなどの工夫も効果的です。

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5. 病院に行くべき症状とは?

5-1. どんな時に受診が必要か(赤く腫れてきた、痛みが強いなど)

粉瘤が赤く腫れたり、ズキズキとした痛みを感じる場合は、炎症や感染を起こしている可能性があり、すぐに医療機関を受診するべきです。

また、急に大きくなった、膿が出た、歩くと強く痛むなどの症状も、放置すると炎症が進み、切開や抗生物質治療が必要になることもあります。「少し変だな」と感じた段階で早めの相談がおすすめです。

5-2. 皮膚科や外科での対応

粉瘤は皮膚科または外科です。炎症がない場合は、触診と視診で診断され、エコー検査なども行います。

炎症がある場合は、抗生物質や炎症を抑える薬を処方されることが多く、膿が溜まっていれば切開して排膿します。

5-3. 手術(摘出)の流れと費用の目安

根本的な治療は、粉瘤を袋ごと摘出する「粉瘤摘出手術」です。局所麻酔を使用し、通常は日帰り手術です。皮膚を切開し、袋ごと丁寧に取り出すことで再発のリスクが減ります。

費用は健康保険適用で、自己負担は3割で、炎症がある場合は一度落ち着いてから摘出することが一般的です。

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6. 粉瘤の再発を防ぐには?

6-1. 正しい靴選び・歩行習慣の見直し

足裏の粉瘤を予防するには、日常的にかかる圧力や摩擦を起こさないことが重要です。

自分の足に合った靴を選び、サイズや形が合わない靴は履かないようにしましょう。治ったとしても粉瘤が再発しやすくなります。クッション性が高く、通気性の良い靴を選んでください。また、歩き方も気をつけて一部の皮膚に刺激が集中しないように正しく歩きましょう。

6-2. 皮膚の清潔を保つコツ

足裏は汗をかき、老廃物や皮脂が溜まりやすいので、毎日洗う習慣をつけましょう。

入浴後は乾燥させ、蒸れを防ぐ靴下や通気性の良い靴を履きましょう。特に夏場は足を洗う、靴を干すなどの清潔に保ち、細菌が繁殖しにくい環境を整えることが再発防止につながります。

6-3. 定期的なセルフチェックのすすめ

粉瘤は気づかないうちに再発していることがあるため、定期的にチェックを行いましょう。

足裏は自分で気付きにくいですが、しこりや変色、違和感を早期に発見できれば、悪化する前に適切な対応が可能になります。前に粉瘤ができた場所や、圧力がかかりやすい部分は再発のリスクは多いのでチェックしましょう。月1回の確認を習慣にするのがおすすめです。

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7. 粉瘤と間違えやすい病気との見分け方|ガングリオン・モートン病との違い

足裏の粉瘤(アテローム)は、「ガングリオン」や「モートン病(神経腫)」との鑑別が非常に重要です。あなたが不安を感じて検索する際、「これは粉瘤?それとも違う病気?」と判断材料を知識として入れておきましょう。

7-1. ガングリオンとの違い

ガングリオンとは

関節や腱の周囲にゼリー状の液体が溜まり、袋のような形でできる良性の腫瘍です。手首にできるイメージが強いですが、まれに足裏や足首周辺にも発生することがあります。

ゼリー状の液体が袋状にたまった良性の腫瘤。関節や腱の周囲に多く見られる。

触った感じの違い

粉瘤:中身が角質や皮脂でやや硬め

ガングリオン:柔らかく、ぷにぷにとした弾力があることが多い

発生部位の違い

粉瘤:皮膚直下にできる

ガングリオン:関節や腱周辺(足首や足の甲に多いが、足裏にできることもある)

痛みの違い

粉瘤:炎症がなければ痛みなし

ガングリオン:神経を圧迫するとチクチクした痛みが出る

7-2. モートン病(モートン神経腫)との違い

モートン病とは

足の指の付け根(中足骨の間)で神経が圧迫されることで、ビリビリ・ジンジンする痛みやしびれが出る神経障害です。特に第3・4趾の間(中指と薬指)に多く発症します。

足の指の付け根(中足骨間)で神経が圧迫されて起きる神経腫。特に第3・4趾間に多い。

粉瘤との見分けポイント

粉瘤:皮膚表面にしこりがあり、触って確認できる

モートン病:外からは見えない/圧迫すると電気が走るような痛みやしびれ

症状の違い

粉瘤:押すと圧痛、または化膿による腫れ・悪臭など

モートン病:歩行時やつま先立ちで「ジンジン」「ピリッ」とした痛みが出る

診断方法

粉瘤:視診と触診で比較的容易に判断可能

モートン病:徒手検査(Mulderテスト)やMRIが必要な場合もある

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8. 整体院や足専門の施術者の視点

8-1. 粉瘤は良性だが放置せず、悪化する前に対処することが大切【整体師の視点】

足裏の粉瘤は良性ですが、痛みや炎症が起きると日常生活や歩行に支障が出ます。

整体院では、痛み緩和のためのテーピングやクッションのアドバイスを行い、足裏の負担を軽減します。歩行時の姿勢や足の使い方を指導して、粉瘤の再発リスクを減らすことが可能です。医療機関で摘出手術後のケアも含め、トータルでサポートしています。

8-2. 自己判断せず、違和感を感じたら皮膚科で相談を【整体師の視点】

粉瘤と類似の症状も多いため、専門医の診断は必須です。

しかし、診察後の痛みや違和感の緩和には整体施術も有効で、悪化前や炎症が落ち着いた段階で、足の筋肉の硬さをほぐし、血行を促進する整体で回復をサポートします。特に、足裏の皮膚や筋膜の緊張を和らげる施術は、痛みの再発防止にも役立ちます。

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Q&A 粉瘤(アテローム)のよくある質問

Q1. 足裏にしこりがあるのですが、粉瘤かモートン病かの見分け方はありますか?

A. 粉瘤の「しこり」は皮膚のすぐ下にあり、押すと「コリッ」とした感触があり、外からも見えることが多く、中心に※黒い点(開口部)が見えることも。モートン病は外からは見えませんが、足指の骨(中足骨)間に存在して「ジンジン」「ピリッ」と神経に触るような痛みが特徴です。好発部位は、中指と薬指の間に症状が出る場合はモートン病の可能性が高いです。

※黒い点(開口部)は見えないこともある。

Q2. ガングリオンと粉瘤の違いは、どこを見ればわかりますか?

A. ガングリオンは関節や腱の近くにでき、ぷにぷにとした弾力のあるしこりが特徴です。ゼリー状の内容物が入っており、足の甲や足首周辺にできやすいです。粉瘤は皮膚のすぐ下にでき、中身は角質や皮脂で、表面に近い位置で硬く触れ、中央に※黒い点(開口部)があることもあります。触った時の硬さと場所である程度区別できます。

※黒い点(開口部)は見えないこともある。

Q3. 足裏のしこり(粉瘤)は自然に治ることもありますか?

A. 粉瘤が小さく、炎症を起こしていなければ自然に縮小する場合もありますが、袋を完全に除去しないと治ることは少なく、再発の可能性が高いです。ガングリオンも自然に消えることがありますが、神経を圧迫すると痛みが発生します。モートン病は足への負担を減らすことで改善しますが、重度の場合は手術が必要なケースもあります。

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まとめ|足裏のしこりに気づいたら早めの対処を

粉瘤は良性だが放置せず、悪化する前に対処することが大切

足裏にできる粉瘤(アテローム)は基本的に良性です。放置すると炎症や感染、歩行困難につながります。足裏は体重がかかるので、負担を受けやすく悪化しやすいです。

小さなしこりでも「いつの間にか大きくなった」「痛みが出てきた」といった場合が多く、早めに対処することが重要で、自分で潰すのはNGです。

自己判断せず、違和感を感じたら皮膚科で相談を

粉瘤は他の腫瘍や皮膚疾患と見分けがつきにくいため、自己判断は危険です。

特にガングリオンやモートン病神経腫など、似た症状もあるため、専門医による正確な診断が必要です。違和感がある、痛みが出てきた、見た目が変わってきた場合は、ためらわず皮膚科や外科に相談しましょう。

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院長:冨澤敏夫の画像 「10秒かかと上げで足裏の痛みが消える!」(KADOKAW)、ペンギン歩きを治せは「しつこい足の痛みは消える!」(現代書林)のどの書籍があります。雑誌の取材などメディアで紹介されています。

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