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ステロイド注射は、やりすぎると治りにくくなる!

ステロイド注射は一時的な助け、根本改善を忘れずに
ステロイド注射は炎症を素早く抑えたいときの「応急処置」的な位置付け
作用リスクと再発率を理解して、根本改善を同時に行うことが重要
治療は症状ではなく「原因」に対して行うべき
上記の内容で解説していきます。
こんな症状によく使われます。モートン病、五十肩、関節リウマチ、ばね指、腱鞘炎、腰椎椎間板ヘルニア、足底筋膜炎など
目次
- 1.ステロイド注射の効果と限界
- 2.繰り返しの注射によるリスク
- 2-1.脂肪萎縮(脂肪が溶ける)
- 2-2.皮膚の色素沈着や皮膚萎縮
- 2-3.腱や靭帯の弱化
- 3.治りにくくなる理由
- 4.よくある質問
- Q:モートン病でステロイド注射を受けましたが、再び痛く、
- Q:足底筋膜炎でステロイド注射を、痛みが引きません。
- Q:踵の痛み(脂肪体炎)でステロイド注射を考えて、
- 5.まとめ
1.ステロイド注射の効果と限界
ステロイドは炎症を抑える作用が非常に強く、モートン病のような神経の炎症(神経腫や神経周囲の滑膜炎など)に対して、一時的に症状を大きく改善させることができます。
ただし、効果は一時的であり、根本原因(足の構造の異常、歩き方、靴など)を改善しない限り、再発しやすいです。
2.繰り返しの注射によるリスク
2-1.脂肪萎縮(脂肪が溶ける)
足の裏や中足部には脂肪パッド(脂肪組織)があり、これがクッションの役割を果たしています。
ステロイドを繰り返し打つと、その脂肪組織が萎縮して薄くなることがあります。
結果として、クッション性が低下し、歩行時の衝撃が神経や骨に直接伝わり、逆に痛みが悪化したり、慢性化するリスクがあります。
2-2.皮膚の色素沈着や皮膚萎縮
注射部位の皮膚がへこむ、色が変わるなどの副作用もあります。
2-3.腱や靭帯の弱化
ステロイドは周囲の結合組織にも影響を与え、靭帯や腱がもろくなる可能性もあります。
3.治りにくくなる理由
「治りにくくなる」と言ったのは、単に薬が効かなくなるという意味ではなく、脂肪萎縮などによって構造的にダメージを受ける。周囲の組織が回復しにくい状態になる。神経の痛みが慢性化する。
よくある質問
Q:モートン病でステロイド注射を受けましたが、再び痛くなりました。もう1回打ちたいのですが、何回までなら安全ですか?
A:ステロイド注射は強い抗炎症効果がありますが、同じ部位への繰り返し注射は原則3回以内が推奨されます。
頻繁に打つと、脂肪組織が萎縮してクッション性が失われたり、腱がもろくなる副作用が出る可能性があります。
痛みが再発する場合は、足の構造や歩き方、靴などの根本的な原因を見直すことが大切です。
Q:足底筋膜炎でステロイド注射をしましたが、思ったより痛みが引きません。なぜ効かないことがあるのでしょうか?
A:注射が効かない理由にはいくつかありますが、炎症だけでなく、足底の構造的な問題や、筋膜の硬さ・癒着が原因になっているケースがあります。
ステロイド注射は炎症を抑える治療なので、筋膜の緊張やふくらはぎの硬さ、アーチの崩れなどには効果が及びません。
このような場合は、ストレッチやインソール、運動療法などの併用が必要です。
Q:踵の痛み(脂肪体炎)でステロイド注射を考えていますが、「脂肪が溶ける」と聞いて心配です。本当に悪化することはあるのでしょうか?
A:はい、踵脂肪体炎ではステロイド注射を慎重に行う必要があります。
ステロイドには脂肪組織を萎縮させる副作用があるため、踵のクッションである脂肪体が薄くなると、歩くたびに痛みが増すことがあります。
一時的に炎症を抑えられても、長期的には痛みが慢性化するリスクもあるため、注射に頼りすぎず、インソールや靴の見直し、リハビリを優先することが勧められます。
まとめ
ステロイド注射は、モートン病や足底筋膜炎、踵脂肪体炎、膝蓋腱炎などの炎症性の痛みに即効性が期待できる治療法です。
しかし、繰り返し使用することで脂肪組織の萎縮や腱の弱化などの副作用が起こる可能性もあります。
痛みを根本から改善するためには、インソールやストレッチ、運動療法などを併用し、再発しにくい体づくりを目指すことが大切です。
注射はあくまで一時的なサポートと考えましょう。
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監修:冨澤敏夫(柔道整復師・整体師)
「10秒かかと上げで足裏の痛みが消える!」(KADOKAW)、ペンギン歩きを治せは「しつこい足の痛みは消える!」(現代書林)のどの書籍があります。雑誌の取材などメディアで紹介されています。
日経ヘルス・健康364、わかさ、PHP出版などから取材を受けて、雑誌の1年間の連載も好評でした。


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