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筆者:冨澤敏夫(柔道整復師)

急性疼痛とは、慢性疼痛とは|疼痛を持続時間で分類する

痛みは持続時間で、急性疼痛と慢性疼痛で分けることもできます。

急性疼痛は組織障害を伴う痛みで持続時間は限られますが、慢性疼痛は組織障害の治癒後でも痛みは継続しているが、はっきりした障害がみられない場合が多いです。

 

急性疼痛とは

急性疼痛は危険を知らせるシグナルで、危険回避のシステムとして備わっている大切な機能です。このシステムが無いと、熱いヤカンに触れても感じず大やけどします。

急性疼痛は怪我など受傷した時に起こる痛みで、損傷を伴う疼痛です。損傷が治癒すれば痛みは無くなります。期間で言うと受傷から1ヵ月以内です。

損傷が深い強い場合は、治癒に時間がかかり長引くと慢性痛に移行するため、適切なケアを受けておくことが大切です。

急性疼痛の原因には、外傷・やめど・打撲・骨折・手術後の痛み・陣痛・分娩・帯状疱疹などです。

急性疼痛のときに、適切なケアをしないと慢性疼痛に移行して、痛みに長期的に悩まされることになるため、軽い捻挫でも甘く見ないでください。

 

急性疼痛では身体の中で何が起こっているか?

急性疼痛では、怪我をすると交感神経が活発になります。副腎皮質からアドレナリンが放出されて闘争・逃走本能が起こります。呼吸数・脈拍数の増加、血圧上昇、発汗作用、筋肉の緊張が起こります。これはストレスでも同じ反応が起こります。

生命力を最大に引き出して、危険から逃れるために身体が反応します。

 

慢性疼痛とは

慢性疼痛は急性疼痛と違い、それ自体が病気です。急性疼痛には怪我という組織の損傷という原因があるのに対して、慢性疼痛では、組織の損傷がなくても痛みがあります。慢性疼痛の状態が痛みの原因になっています。

慢性疼痛は3つの原因に分類されます。侵害受容器性疼痛、末梢神経障害性疼痛、中枢神経障害性疼痛(心因性疼痛)が慢性疼痛の原因による痛みです。

慢性疼痛の3つの分類の詳細

慢性疼痛でも急性増悪期には急性疼痛に似た症状が現れます。

急性増悪期とは、例えば慢性的な痛みを抱える変形性膝関節症・その他膝の痛みの方が、天候や機械的刺激(長く歩くたなど)で普段軽い痛み違和感程度の症状が、急激に悪化して強い痛みや腫れ熱感が現れることを言います。この時は、膝には急性期のような炎症反応による発痛物質(ブラジキニン、セロトニン、ヒスタミン、※H+、プロスタグランジン)が生成されています。

「慢性疼痛は組織障害の治癒後でも痛みは継続しているが、はっきりした障害がみられない場合が多い」この理由を考えてみましょう。

組織障害は治癒して、検査してもはっきりした組織障害が認められないのに痛みが継続している理由は、慢性疼痛のメカニズムに関係しています。

 

慢性疼痛のメカニズム

痛みが発生すると交感神経が緊張して血管が収縮します。その後に筋肉が緊張して硬くなり、患部に血流が不足し酸素欠状態になり組織の新陳代謝が低下して、組織細胞の障害を起こします。

組織細胞が障害されると発痛物質が発生して痛み(侵害受容器性疼痛)が起こります。さらに血行不良が起こり悪循環を引き起こして慢性疼痛となります。

慢性疼痛で痛くなったり、痛く無くなったりする状態は、慢性疼痛のメカニズムが軽い時と強く出ているときの差と考えます。

もう一つは、慢性疼痛の状態は通常よりも組織細胞に問題(線維化、硬く拘縮)があり、そこに過剰な刺激(圧迫・引張)が加わると、急性疼痛のような微小な組織損傷が繰り返し起こることも繰り返す痛みの原因と考えます。

 

痛覚過敏が慢性疼痛を難治化させる!

慢性疼痛で悩む方は、痛覚過敏になっている可能性があります。

痛覚過敏症とは、軽い痛みを強い痛みと感じてしまう状態です。原因としては、神経細胞が変化して起こると考えられています。その部位を悪化させないように、負担から守る防御機能が過剰に、反応してしまうようです。

一次痛覚過敏は、障害の局所に起こる末梢性過敏で、侵害受容器の過敏化で起こります。

二次痛覚過敏は、障害部位の周囲で起こる中枢性過敏で、脊髄の侵害受容器ニューロンの過敏化で起こります。

 

関連記事

 

目次

  1. 痛みとは
  2. 痛みの分類(原因)、侵害受容器性,神経障害性,中枢性(心因)障害
  3. 痛みの分類(部位)、体性痛と内臓痛
  4. 痛みの分類(時間)、急性痛と慢性痛
  5. 関節の痛みとは

 

監修:冨澤敏夫(柔道整復師・整体師)

慢性痛の湿布 「10秒かかと上げで足裏の痛みが消える!」(KADOKAW)、ペンギン歩きを治せは「しつこい足の痛みは消える!」(現代書林)のどの書籍があります。雑誌の取材などメディアで紹介されています。

日経ヘルス・健康364、わかさ、PHP出版などから取材を受けて、雑誌の1年間の連載も好評でした。

 

さいたま中央フットケア整体院の紹介

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