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筆者:冨澤敏夫(柔道整復師)N2023/2/11 T2023/5/12

膝の痛みは整形外科に行く?整骨院や整体院に行くべきか?

膝の痛みが出た時に病院の何科に行けばよいのか、また整形外科と整骨院(接骨院)どちらを選べば良いのか、また整体院が良いのかと迷う方は多いかと思います。

一般の方は整形外科も整骨院(接骨院)も同じようなと思われているのではないでしょうか、さすがに整体院や鍼灸院・カイロプラクティック院などとは区別は出来ていると思いますが、一度は整理しておくこともお勧めします。

実は整形外科と接骨院は全く違うもので、整形外科ではドクター(医師)が骨や関節、筋肉や腱、手足の神経、その他にも脊椎や脊髄などの「治療」を行います。

整骨院(接骨院)は、国家資格である柔道整復師が骨や関節の靭帯・腱などの骨折・脱臼・捻挫等の「施術」を行います。

鍼灸院・マッサージ院では、国家資格を持つ鍼灸師・マッサージ師がツボや経脈を使い施術をします。

整体院・・カイロプラクティック院・その他療術では、民間資格でセミナーや講習を受けて、それぞれの理論と技術を用いて施術します。一部マッサージやツボ、また関節調整など技術(手技)が、整骨院(接骨院)や鍼灸院・マッサージ院と被ることで問題になっていますが、健康行為か医療類似行為かで分けられています。 (健康行為か医療類似行為の詳細は下記でご説明します。ちなみに医師と柔道整復師・鍼灸師・マッサージ師は医療行為と医療類似行為に分けられます。)

下記では、膝が痛い時に「どこに行けばよいか、どこに通院したほうが目的を達成出来るか」を、詳しくご説明させていただきます。

結論から言うと、「その膝の痛みをどのように改善させたいか?」で行くべき場所を決めましょう。

例えば、膝の痛みが病気ではないかと心配で、MRIやレントゲン・血液検査などで調べたいときは病院で医師でないと出来ません。また手術を希望で必要なら病院で医師でないと出来ません。

手術はしたくない、そこまで変な病気ではないと思い、検査などにお金お掛けるより、早く良くしてほしいと思ったら整骨院(接骨院)・鍼灸院・マッサージ院・整体院・・カイロプラクティック院・その他療術などに行かれると良いかと思います。

どちらに行っても、通っていて膝の痛みが改善しないのであれば、通院を見直した方が良いのは同じです。

 

目次

  1. 膝痛では病院(整形外科)でどんなことをするのか?
  2. 膝痛では整骨院(接骨院)でどんなことをするのか?
  3. 膝痛では鍼灸院・マッサージ院でどんなことをするのか?
  4. 膝痛では整体院・カイロプラクティック院でどんなことをするのか?
  5. 結論|膝がいた時はどこへ行けばよいか?
  6. 膝の痛みをスムーズに治すために「問診で聞かれること」事前にメモ

 

病院(整形外科)でどんなことをするのか?

病院(整形外科)では、基本的にレントゲン検査から行います。靭帯などの軟部組織はレントゲンでは写らないため、骨に骨折や他の病気が無いかを診断します。

もっと詳しく調べる時は、MRI・CTや血液検査なども行い腫瘍やリウマチなど他の病気がないかを診断します。

診断は医療行為として医師のみが許されている行為です。

すべて保険適応になるため3割負担であれば、初診は1万円以内でお釣りがくると思います。

治療は医師が注射や処方箋(痛み止め・湿布)・手術など行いますが、電気(低周波)や温熱療法・マッサージやリハビリは医師ではなく理学療法士が行います。(柔道整復師も医師のもとでお手伝いしています。)

治療の流れは、医師の指示のもと電気(低周波・温熱・超音波)を8分〜10分ぐらい行い、理学療法士(学生も含む)などがマッサージやストレッチを行います。次回の予約を取って会計に移ります。

治療時間は病院により違い、待ち時間など考えると受付してから治療まで、3時間は必要だと思います。(人気の病院は4時間~5時間待ちと1日を費やすこともあります。)

実際の治療時間は、30分程度と考えた方がいいでしょう。その中で身体に触れられるのは15分ぐらいと考えてください。

受付から会計まで時間がかかる理由としては、高齢者の通院が多く毎日のように通う方が多ければ多いほど、新規で受け付けには時間がかかります。 (毎日通う高齢者の方はお得意さんとして対応している病院が多いかなと思います。)

定期的な医師の問診があり経過の確認をします。その際はレントゲンなどの検査も一緒に行う場合があります。 症状も軽減してレントゲン画像に異常が無ければ終了となります。

手に負えないような病気が見つかった場合は、大学病院などに紹介されて詳しく検査をします。その点では、医師との繋がりは切らない方が良いので、コミュニケーションは問診のときは上手くとりましょう。

豆知識

なぜ、整形外科は高齢者が多いのか不思議に思われる方が多いので、私の知る範囲でご説明します。

高齢者の症状は、加齢が元で起こる変形性関節症などが多いです。本人も治らないと自覚しているので、その日楽になれば良いと思い毎日通います。

行けば話し相手も多くいるので、お話もできて情報交換などでコミュニケーションの場になっています。

人気がある病院は、人も集まるので混みあって待ち時間が長くなります。これが、病院に時間がかかる理由です。

 

膝痛では整骨院(接骨院)でどんなことをするのか?

整骨院(接骨院)は、国家資格を持つ柔道整復師が施術を行いますが、医師ではないため診断はできません。

現在の整骨院(接骨院)は、昔と違い施術対象が大きく変わっています。以前は骨折や脱臼・捻挫などが多く来院しましたが、今は慢性疾患の割合が多くなり、保険外診療(自費)が多くなっています。

私の子供のころは整骨院という名前ではなく、接骨院(ほねつぎ)と呼んでいました。レントゲン検査もできたので骨折したら近くの接骨院(ほねつぎ)に行きました。

現在の施術内容は、一部では捻挫や骨折脱臼の施術は行っていますが、8割は慢性疾患だと思います。

捻挫や脱臼でも骨に異常がある場合は、医師の診断が必要なため病院へ紹介されることが多いので、私的には最初は病院へ行って医師の診断を受けることをお勧めします。

慢性疾患(膝・腰・肩など)の痛みは、カウンセリング(医師で問診)して、施術に入りますが、大きく分けて二つの流れがあります。

一つ目は、保険診療に近い施術で電気(低周波・温熱)を8分ぐらい行い、院長かスタッフがマッサージを行います。時間にして30分程度ですが、院により違いがあるので問い合わせてください。金額としては初回1,500円〜3,000円以内で2回目は1,000円以内で出来ると思います。

二つ目は、保険外診療(自費)で保険が適用できないため、自費のみで行う場合ですが、費用は院によって設定が違います。3,000円〜15,000円ぐらいが相場ではないでしょう。

施術内容は整体院やカイロプラクティック院に似た内容ですが、施術者の学んだ技術が中心になるので、院(施術者)により差が出ます。手技で入念に行う院のあれば、高額な電気治療などを混ぜて行う院もあるので、事前に施術内容は問い合わせしても良いかと思います。

どちらも1回の施術時間は1時間以内だと思います。(院によって10分や1時間以上など差があります。)

豆知識

保険診療と保険外診療(自費)の区別はどこで行うのか疑問に思うかもしれません。大きく分けて怪我など新鮮なもの(急性期)と常に長い期間痛い(慢性期)で区別されます。

肩こりで保険が適用されている場合もあるのですが、慢性疾患に保険適用は法律違反のため拒否した方が良いです。(自費診療でお願いすれば出来ます。)

 

膝痛では鍼灸院・マッサージ院でどんなことをするのか?

鍼灸院・マッサージ院は国家資格を取得して開業します。

自費診療がメインで、医師の同意書があれば保険が適用される時があります。ほぼ保険外診療(自費)と考えてください。

施術内容は、ツボや経脈などポイントを利用して痛みや不調を緩和させる技術です。臨床経験や技術センスなどに影響されるので、ホームページや口コミサイトなどで、事前情報を得てから通院したほうが良いでしょう。

 

膝痛では整体院・カイロプラクティック院でどんなことをするのか?

整体院とカイロプラクティックの区別も、一般の方には難しいのかと思います。民間の資格で、セミナーや講習を受ければ誰でも開業が出来ます。

カイロプラクティックに関しては、3年生のスクールに通って取得するものをありますが、日本では国家資格ではありません。

アメリカではドクターと言われる資格を取得できますが、日本ではドクターとは名乗れないため、混乱する方も多いと思います。

整体院は、色々な技術を複合させて行うことが多いです。施術者もセミナーや短期講習で取得できるので、技術レベルには差が出てしまうようです。

病院(ドクター)は医療行為、整骨院(接骨院)・鍼灸マッサージ院は医療類似行為、整体院やカイロプラクティック院は健康行為と分類されています。

しかし、内情では治療的な行為も行われているので、その境界線は複雑だと感じています。

どちらにしても、患者様からしたら「問題が解決」すれば、どちらでも良いというのが正直な気持ちでしょう。

その他、気功・手当・霊気・ヒーリング・エステなど健康行為にはたくさんの種類がありますが、どの方法も一定の方への効果は得られるので、その地位は保たれていると考えています。

私は国家資格(柔道整復師)・整体師と資格を持っていますが、健康行為であろうと、医療類似行為であろうと、来られる方の「問題解決が」できれば、喜びを感じます。

 

結論|膝がいた時はどこへ行けばよいか?

膝が痛い時はどこへ通えばよいかの結論としては、痛みのレベルにより選ぶことも選択になります。

歩けないほどの強い痛みが出ているのであれば、病院でレントゲンやMRI・血液検査など詳しく行い、他に病気が隠れていないかを診断してもらいましょう。

何もなければ一安心ですが、不安を抱えているよりも安心しますよね。

軽度・中度でも一度は病院で診断を受けたほうが良いと考えています。隠れた病気は触診や視診だけでは見分けるのは難しいためです。

安心したら、病院以外の施設を探して受けられると良いでしょう。その際の注意事項としては、事前な情報を得ることで、今はネットで調べられるのでホームページや口コミサイトで比較してください。

そして、電話で問い合わせて得た情報を確かめるのも大事です。なぜなら、ホームページと実際の内容があっていない場合があるからです。

余計なトラブルを無くすためにも事前のチェックは怠らないようにしてください。

私的には、長期の慢性痛の膝の痛みや腰の痛みは、病院よりも他の施設がお勧めです。入念な施術とアフターフォローも充実していると思います。

私の整体院の施術⇒詳しくは「膝のコース」を参考にしてください。

 

膝の痛みをスムーズに治すために「問診で聞かれること」事前にメモ

問診時に聞かれることを事前に、知っていると伝えることでスムーズに進みます。

それだけでなく、自分でも記憶を辿ることで痛みを起こした原因などが明確になる時があり、とても改善効果に役立ちます。

下記のことを伝えられれば良いと思います。

icon_check いつ痛くなったのか?(痛みの時期が明確か)

icon_check どこが痛いのか?(ピンポイントか広い範囲か)

icon_check 痛くなった時の、状況はどうだったのか?(靴を変えた、転んだ)

icon_check どんな痛みなのか?(スキン、ズキズキ、ズーンなど)

icon_check どんな時に痛むのか?(痛みが出る動作:誘発動作)

icon_check 痛めた時の痛みレベルと、来院時の痛みレベルに違いがあるか?

icon_check 自分で痛めた原因を思いつく?(その時期に運動を激しくした)

icon_check 治療経験はあるのか?(病院で3か月、整体院で1ヵ月など)

icon_check どんな治療をしたのか?(電気、マッサージなど)

icon_check 効果はあったのか?(直後は良いがすぐにもどるなど)

icon_check その先生はなんて言っているのか?(時間がかかる、原因は歪みですなど)

このように、自分で思い出すだけでも改善のきっかけが、見つかる可能性があります。本気で治すには準備が必要であることは、仕事でも人生でも同じです。

 

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監修:冨澤敏夫(柔道整復師・整体師)

慢性痛の湿布 「10秒かかと上げで足裏の痛みが消える!」(KADOKAW)、ペンギン歩きを治せは「しつこい足の痛みは消える!」(現代書林)のどの書籍があります。雑誌の取材などメディアで紹介されています。

日経ヘルス・健康364、わかさ、PHP出版などから取材を受けて、雑誌の1年間の連載も好評でした。

院長の書籍や雑誌掲載

 

さいたま中央フットケア整体院の紹介

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診療時間
9:00〜18:00
18:00〜21:00

火曜・金曜は夜間診療21:00まで可能
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信頼される理由【全国から来院】【口コミ評価4.6】【25年の臨床経験】

院長と美智子先生 〒338-0013
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電話)048-789-7743
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