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筆者:冨澤敏夫(柔道整復師)N2023/2/19 T2023/5/12

膝の裏が痛い病気はなに?原因と対策を医師以外の整体師が解説

膝の裏の痛みで困っていませんか?膝の裏は様々な腿の裏とふくらはぎの筋肉が交差して、神経血管やリンパなどの組織が集中しているため、痛めると長く患う場合が多いです。原因にはベーカー嚢腫や変形性膝関節症・関節リウマチなども考えられます。

「膝を曲げると。なんか膝裏が痛い」「膝を伸ばすと膝裏が突っ張る」など激痛ではないが気になる方は多いのではないでしょうか。

「この膝裏の痛みは、マッサージで治るのか?」「針灸がよいのか?」などどこへ行けば良いのか悩んでいる方も多いでしょう。

今回は、膝裏の痛みの原因をわかりやすく解説して、簡単にできるセルフケアでの対処法もご紹介します。

今回は膝裏が痛いとき、注意すべき病気や、病院へ行った方がよい場合などを踏まえて、ケアの仕方をお伝えします。

膝裏が痛いと言っても、その程度は様々だと思います。

まず、関節部の腫れや熱感、痛くて歩けないほどの症状がある場合は、早急に病院へ行きましょう。

歩けないほどの痛みから、歩けないほどの痛みではなく膝裏を触ると、コブのような感触があり違和感程度まで症状は様々です。

膝下がむくみやすい方は膝窩(しつか)リンパ節が詰まり、余計な水分や老廃物が溜まることで、膝裏が重ダルく感じたりします。

 

目次

  1. 膝の裏が腫れている・コブができている
  2. ベーカー嚢腫(のうしゅ)
  3. 変形性膝関節症
  4. 関節リウマチ
  5. 深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)
  6. 激しい運動による炎症(関節炎・肉離れなど)
  7. 膝を伸ばすと痛い
  8. 後十字靭帯損傷(こうじゅうじじんたい)
  9. 反張膝(はんちょうひざ)
  10. 歩行や正座で膝裏の筋が痛む
  11. 膝を曲げたときに裏側のリンパが痛む
  12. 【動画あり】膝裏の痛みを緩和する簡単ストレッチ

 

膝の裏が腫れている・コブができている

膝の裏がコブのように腫れていることで、膝を曲げると痛みや圧迫感が起こります。「はばったい」と表現する方も多く、突っ張る感覚を覚えることがあります。このような症状は、膝の裏だけでなくふくらはぎや太ももの裏側にも異常が起こるケースも多いです。

 

ベーカー嚢腫(のうしゅ)

病名の由来は、1877年にベーカー氏によって、「膝の裏に液体が溜まってしまう病気」と、報告されたことで「ベーカー嚢腫」と呼ばれています。

膝裏がコブのようにポッコリ腫れている状態を、ベーカー嚢腫と呼び、膝関節の関節包という袋状の組織に、何らかの要因で炎症が起きて関節液が異常に分泌されることで、膝裏にある滑液包内に溜まるとしこりが生じるのです。

関節液は本来、関節の緩衝や動きを助ける役割がありますが、過剰に分泌されるとコブのように腫れ上がり、その結果、痛みを伴うことがあります。

通常では、腫れは徐々に引いてきますが、コブ(嚢胞)がゴルフボールほどの大きさになり破裂する場合があります。その際に、痛みや腫れが起こる場合があります。

ベーカー嚢腫は、変形性膝関節症や半月板裂傷、関節リウマチなど合併している場合が多いため、心配であれば整形外科へ受診されることをおすすめします。

 

変形性膝関節症

変形性膝関節症は軟骨がすり減ることで起こる膝の痛みの病気です。60代以上の女性に多く、原因は加齢や筋力の衰え、肥満などがあります。

膝関節は、ももの大腿骨とすねの脛骨で構成されていて、接する骨の表面には、軟骨という衝撃を和らげる、言わばクッション機能の組織で覆われています。

変形性膝関節症には、ひざを伸ばす動作で痛みが生じる他にも、以下の症状があります。

  1. 階段の昇り降りで痛い
  2. ひざに水が溜まる(はばったい)
  3. 曲げ伸ばしで骨が擦れる音がする(ミシミシ・ゴリゴ)

 

関節リウマチ

人間の身体には、良くない細菌やウイルスを排除する免疫細胞があります。その免疫機能が異常を起こして、自分のひざ関節を攻撃して炎症を起こします。

膝だけでなく多関節で起こり、放置すると関節の機能が失われ、関節が変形をきたす恐れがあります。

関節リウマチは、膝に限らず全身の関節に症状が出るのが特徴です。(関節で起きない場合は膠原病とも言われます。)

 

深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)

深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)とは、長時間の同じ姿勢を続けることで、血行不良が起こり、深部静脈に血栓ができる疾患です。主にふくらはぎが痛みますが、血栓の位置により膝裏が痛くなる場合もあります。

足の腫れ(浮腫み)、痛み、痺れ、皮膚変色などが片足のみに起こったら、この疾患の可能性が高いです。

注意してほしいことは、長期間同じ体勢の後、急に呼吸が苦しくなったら早急に病院に行くようにしてください。

 

激しい運動による炎症(関節炎・肉離れなど)

若い人でスポーツ活動を激しく行うと、膝に強いストレスがかかるため膝裏の筋肉が炎症を起こす時があります。

筋肉の炎症を起こす原因では肉離れなどが考えられますが、関節自体に炎症も起こす関節炎も考えられます。

この状態だと膝関節は、過剰分泌された関節液によってひざに水が溜まったり、ベーカー嚢腫に似た症状を引き起こすきっかけとなります。

膝を伸ばすと痛い

膝が伸びる体勢になると膝の裏が痛む場合があります。なんらかの原因で、膝の裏の痛みが起こっている方に現れやすいです。

伸ばしたりしなければ痛みが起こることもなく、立ち上がり動作や歩行時の膝が伸びる時(踵の着地)に痛みが起こる場合があります。

痛みがひどい場合は日常生活に支障が出てしまうこともありますが、通常は日常生活に支障がなく生活できます。

 

後十字靭帯損傷(こうじゅうじじんたい)

膝を伸ばすと痛い原因として、後十字縦靭帯の損傷(こうじゅうじじんたい)が考えられます。後十字靭帯(こうじゅうじじんたい)は、膝関節の中にあり、前十字靭帯と後十字靭帯の二つの靭帯で、膝の前後の動きを安定させています。

スポーツや交通事故などで、膝を地面などに強く打ちつけて衝撃が起こると損傷するケースがあります。

脛の骨が後方に押される外力が加わると、後十字靭帯は膝関節(脛骨)の後方への動きを制御する靭帯なので、ひざを伸ばした際に痛みがでやすくなります。

 

反張膝(はんちょうひざ)

反張膝(はんちょうひざ)は、膝が反っていることを言います。反張膝の方は、過剰に膝裏の筋肉が伸ばされることで痛みが起こります。

膝は通常では反らずに真っ直ぐ伸びます。しかし、下記のような方は反張膝になる傾向があるので注意してください。

 

立っているときに踵に体重をかけすぎる方(浮指の方)

踵に重心がかかりすぎると、バランスを保つため足指が浮いて浮指状態になります。この状態では膝は伸びきる傾向にあり、長年の姿勢で膝が反ってきて膝裏に痛みを引き起こします。

 

女性に多い膝を支える筋力が元々弱い方

大腿四頭筋(ももの前の筋肉)と、ハムストリングス(もも裏の筋肉)の筋力のアンバランスが反張膝の原因になります。

大腿四頭筋(もも前の筋肉)は膝を伸ばす役割があり、ハムストリング(もも裏の筋肉)は曲げる役割があります。

大腿四頭筋(もも前の筋肉)が弱くなると、膝を良い位置に安定させる機能が低下して、膝を伸ばし切って筋力を使わないように姿勢を保つため、反張膝を引き起こす原因になります。

 

膝が反るような姿勢をとっているスポーツなど

バレリーナが美しい姿勢を作るときに膝を伸ばし切るときも注意が必要です。膝には大きな負担がかかっており、反張膝の原因となります。

 

歩行や正座で膝裏の筋が痛む

膝裏には筋肉・神経・血管・リンパが集中しています。膝の裏が痛くなる原因になるのが、ふくらはぎにある腓腹筋(ひふくきん)です。

腓腹筋(ひふくきん)は、立っているだけでも疲労が起きやすく、走る・跳ぶといったことが多いスポーツ活動では、瞬間的に膝裏を伸縮するため、大きな負担がかかり痛みます。

筋肉の痛みなので、筋肉が使われる正座動作や屈伸(膝の曲げ伸ばし)で痛みを感じます。歩行や階段の上り下りでも痛みがでます。

 

膝を曲げたときに裏側のリンパが痛む

膝裏には、リンパ節という老廃物を体外へ運ぶ機能を持った器官があります。リンパ節が腫れて痛みが生じることがあります。

痛み自体はさほど強くないのですが、しゃがむ動作で膝を曲げる時に違和感が長く続きます。

この場合の原因は、循環不良によるリンパ節の詰まりが原因です。リンパ節は身体にとって不要になった老廃物や水分を排出するため循環しています。

冷えや運動不足によって流れが滞ってしまうこともあります。

 

【動画あり】ひざの裏の痛みを緩和する簡単ストレッチ

膝裏の痛みを緩和させる簡単なマッサージとストレッチ法を動画で紹介します。

自分で簡単にできるので、とても良いです。マッサージやストレッチは筋肉をほぐし、柔軟性を向上させます。その結果、血流の改善も促せるので、膝裏の痛みがある方は、積極的に行いましょう。

以下の動画で膝を伸ばすためのマッサージ法とストレッチ法をご紹介しています。注意点やポイントも解説しているので、併せてご覧ください。

 

 

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監修:冨澤敏夫(柔道整復師・整体師)

慢性痛の湿布 「10秒かかと上げで足裏の痛みが消える!」(KADOKAW)、ペンギン歩きを治せは「しつこい足の痛みは消える!」(現代書林)のどの書籍があります。雑誌の取材などメディアで紹介されています。

日経ヘルス・健康364、わかさ、PHP出版などから取材を受けて、雑誌の1年間の連載も好評でした。

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