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筆者:冨澤敏夫(柔道整復師)N2023-01-10 R2023/10/10

足・足首が痛い場所と症状で原因を特定して治し方を解説

足・足首の痛みの場所と症状で、プロならば病態(障害)がある程度は絞れてきます。原因がわかれば治し方も検討できるので、どこが、どうすると、どんな痛みがでるのかを、正確に伝えましょう。

足部と足首部の痛みを大きく分けて考えましょう。

足・足首の痛み場所 足首の痛みには、外側・内側・前面・後面の4箇所に発生します。内くるぶしと外くるぶしを基準にすると分かりやすいかと思います。

足の痛みには、前足部(中足、足指も含む)・中央部(土踏まず)・後部(踵部)・背足部(足甲)・外側部(小趾側)・内側部(母趾側)で大きく分けますが、後部(踵部)は、さらに外側・内側・後方・底部(足裏)に分けて説明いたします。

足・足首の痛む場所や症状で、病態(障害)がある程度の検討が着きます。しかし、固定観念を持たずに色々な角度から調べて、絞り込んでいくことが大切です。

目次

  1. 足首の外側の痛み
  2. 足首の内側の痛み
  3. 足首の前面・後面の痛み
  4. 足の前足部(中足、足指も含む)
  5. 足の痛み中央部(土踏まず)
  6. 足の痛み後部(踵部)
  7. 足の痛み背足部(足甲)
  8. 足の痛み外側部(小趾側)・内側部(母趾側)

 

あなたは足首のどの場所に痛みがありますか?

足の足関節は不複合関節? 足首は、人間の第一の土台で足の関節(足関節)があります。足関節は足首にある関節の総称であり、3つの関節で構成されています。

一つ目は遠位脛腓関節(えんいけいひかんせつ)は腓骨と脛骨の下端部で脛腓靭帯で繋がれています。二つ目の距腿関節(きょたいかんせつ)は、脛骨・腓骨と距骨の関節を覆う軟骨組織で連結され、外側・内側靭帯で補強されています。三つ目の距骨下関節(きょこつかかんせつ)は、踵骨と距骨の関節面で構成されています。足関節は3つの関節からなる複合関節です。

足関節が正常に動くことで、立つ・歩く・ジャンプ・走るなど動作を不自由なく行えます。捻挫や変形性足関節症などで動きが制限されると、正常な動きが出来なくなり、足・足首周辺に痛みが起こります。

また、足関節は人間の土台であるため、、土台が歪むとその上に乗る膝・股関節・骨盤・背骨も歪みます。

足関節が歪むと、足だけの問題では無くなり身体の歪みも引き起こし、二次的な慢性痛に悩まされることになるため、足・足首の痛み不調は放置してはいけません。

足関節の正常な動き

足関節の背屈(屈曲)・底屈(伸展)

足関節の背屈(屈曲)・底屈(伸展)

足関節の内反・外反

足関節の内反・外反、(回内・回外)

足・足首の歪みと体の歪み

足・足首の歪みで身体も歪む

足首の外側の痛み

足首の外側の痛みには、捻挫や骨折などで起こることが多いでしょう。捻挫であれば外側靭帯(前距腓・後距腓・踵腓)の中で前距腓靭帯の損傷、骨折であれば腓骨下端骨折や剥離骨折が多いです。

足関節捻挫(内返し捻挫)

ほとんどの捻挫が内返し捻挫です。

捻挫 内返し捻挫とは、足首の関節を内側に捻った時に靭帯・腱などの軟部組織を損傷して発症した状態です。

レントゲンで骨などに骨折がが見られない時に、病院では捻挫と診断されます。捻挫の損傷レベルは1度・2度・3度と3段階に分けられます。

捻挫は外傷(突発的なケガ)で、発症の瞬間が特定できます。組織の損傷が伴い炎症が起こるのが特徴で、熱感・腫脹・発赤・疼痛などが見られます。

受傷直後~3日間は、なるべく早く応急処置であるRICE処置を行い、炎症をできるだけ抑制することが早期回復のポイントです。

軽度な捻挫で適切な処置がされていれば、2週間~3週間で治癒しますが中度~重度では、日常の生活に戻るまで1ヵ月以上必要な場合もあります。

内返し捻挫の3度では、靭帯の完全断裂があるため手術療法が適応されるので、病院での指示に従い治療していきましょう。

湿布は、効果があるかと聞かれることが多いのですが、捻挫の治療で大切なのは「損傷部が治癒するまで無理をしない事」です。湿布には消炎鎮痛作用はありますが組織の損傷の治癒作用はなく、体の中で自然治癒力が修復作用をもたらすので、湿布をして痛みが軽減したら大丈夫と動きすぎると、損傷部分が広がり慢性痛で悩みます。

 

足関節果部骨折(脱臼骨折)

足関節果部(そくかんせつかぶ)は、くるぶしの骨で外側は腓骨の外果(がいか)のことです。

捻挫 足関節果部骨折(脱臼骨折)は、捻挫の際に足関節(距腿関節)が大きく逸脱し脱臼して、同時に腓骨の外果部(外くるぶし)を骨折した状態です。

関節が脱臼しているので靭帯損傷も併発していることも多い外傷です。炎症が強く現れ血流が悪く組織が壊死(阻血性壊死)することもあるので病院へ行きましょう。

靭帯の断裂がなく骨折面のズレも少ない場合は、手術をせずに徒手整復で正しい位置に戻します。その後は、ギプス固定・シーネ固定などで安静を図る保存治療を行い、リハビリでは運動療法などで回復・強化を図ります。

 

ジョーンズ骨折(第五中足骨骨折)・下駄骨折(第五中足骨基部骨折)

スポーツ外傷や段差を踏み外したり、階段の踏み外したりして「カクッ」とこけた時に起きやすいです。

ジョーンズ骨折 第5中足骨近位部骨折は、スポーツ傷害の頻度の高い怪我の一つです。ZoneⅠでは基部剥離骨折、ZoneⅡではジョーンズ(Jones)骨折、ZoneⅢでは近位骨幹部骨折に分類されます。

ジョーンズ(Jones)骨折は1回の強い外力で発生する新鮮骨折です。近位骨幹部骨折は繰り返すストレスによって発症する疲労骨折です。 どちらの骨折も難治性で再骨折が多いのが特徴的です。この二つの骨折は分類できないため、骨折としていることが多いです。

要因としては、解剖学的に第5中足骨基部に複数の靭帯や腱が付着して、第5中足骨基部が弯曲(わんきょく)しているため、血流の供給が乏しいことなどがあげられます。その他では、関節柔軟性の低下、肥満などの内的要因、スパイクシューズのデザインや人工芝といった外的要も関与します。

足部外側に痛みを自覚することが多いです。また、運動強度や量が増加するとともに痛みが増します。完全に骨折するまでは、我慢できる痛みのためプレーを継続すできることが特徴です。患部は弱っているので、通常では骨折しないような動作が起因で骨折します。そうなると局所の痛みが強くなり、歩行は困難となります。

病院での検査はレントゲンによって骨折線が見られ容易に診断できます。骨折線周囲は骨硬化像(骨皮質の肥厚)も診られます。MRIは早期診断や単純X線検査で診断が困難な例に有用です。

保存療法では、骨癒合まで時間がかかり遷延癒合(骨癒合が得られない偽関節)となる場合がある。仮に骨癒合ができても再骨折のリスクが高いと言われています。このため、アスリートに対しては手術療法が適応されます。

 

距骨下関節症

病院・他の医療機関・レントゲンでも原因がわからない場合もある。

距骨下関節症 距骨下関節とは、距骨と踵骨で構成される3つの足関節の一つで、距腿関節よりも動きの少ないことが特徴です。凸凹の道や斜めに傾いた路面でランニングで負担がかかります。

外くるぶし下・踵の奥が痛い、アキレス腱の奥が痛いなど痛む場所がはっきりしない場合が多く、内反捻挫の際に損傷する場合も多いです。

腫れや熱感が感じにくいのが特徴です。レントゲンなどで調べても異常が発見させにくい場所です。マラソンなど長い距離を走ることが多いスポーツで発症しやすく、走り始めが強い痛みを感じますが、慣れてくると痛みが緩和します。

改善させる方法としては、外傷(怪我)でなく障害(繰り返す負担)であるため、踵の動きを良くさせるマッサージやストレッチなど行うと効果的です。

 

腓骨筋腱炎

内反捻挫の後遺症などでも起こる

腓骨筋腱炎 階段を降りるときに足を着くと痛い、踵を上げる動き(つま先立ち)をするときに腓骨筋腱に炎症が起こる状態です。

外くるぶし後方で急に角度が変化し、大きな負担がかかる部分で繰り返すオーバーユースなどによって炎症を起こします。

捻挫のをした後に、足首の動きに異常が起こると腓骨筋腱に負担が加わり腱炎を起こすことがあります。

足首の動きの異常とは、特に伸ばすときに通常であれば内返し(内反)の動きが伴いますが、逆に外返し(外反)の動きになることです。

足首の正しい動き

 

足根洞症候群

足根洞症候群とは?

足根洞症候群 足根洞とは、足関節の外側に存在し踵骨と距骨の間の溝で、足根洞の溝には神経終末が豊富にあり、足の後方の位置や姿勢を感知する深部知覚が多い部位です。

足根洞症候群とは、痛みや圧痛があり足関節の不安感や崩れ感を伴います。立っているときや地面を歩くときに、痛みが強くなることが特徴があります。

足関節を強く捻挫すると、足首の外側の前距腓靱帯が断裂します。同時に骨間距踵靭帯(足根洞の付近)など周囲の靱帯や組織も損傷を受け、足根洞内で出血が起こり組織が変性(瘢痕組織や線維組織)して滑膜炎や浮腫を起こします。踵骨と距骨の関節(距骨下関節)の動きの妨げ、運動時の痛みの原因になります。

捻挫など外傷の経験がない場合は、変形性膝関節症やO脚、内反足(回外足変位)などのアライメント異常などが原因となっていることが多いです。この状態は距踵靭帯が常に引っ張られ靭帯付着部で炎症を起こします。また、靭帯が微少断裂を繰り返すと足根洞内の軟部組織に、炎症や肥厚を起こり痛みをでます。

検査では足根洞(外くるぶし下)の圧痛と、内がえし強制で痛みでます。病院では足根洞への足根洞ブロックテストで痛みの消失効果をみて診断します。レントゲンやCTではわからず、MRIでは足根洞内に滑膜炎を認めることがあります。

病院での治療は、痛み止め内服と湿布・物理療法・固定装具(サポーター)・テーピング・足底挿板を使います。足根洞の中に注射をすることがあり、何回か注射しても改善しない場合には、手術療法で足根洞の中を掃除(滑膜・瘢痕組織の切除や)することも稀にあります。

足根洞内には深部感覚を含む知覚神経が豊富にあります。位置・運動状態、重量感覚を感知するセンサーとして働きます。知覚神経は足の運動や姿勢などの情報を脳に送ります。

足根洞症候群では神経機能が低下し、歩行時の足が不安定になり捻挫を繰り返したり運動がスムーズに行えなくなります。その回復する訓練も必要となることもあります。

当整体院では、距骨下関節(距骨と踵骨の関節)の動きを回復させて、血行促進で瘢痕組織や肥厚硬くなった部分を柔らかくして、痛みや足首の不安定性が回復されます。

 

足首の内側の痛み

足首の内側の痛みには、捻挫や骨折などで起こることが多いでしょう。捻挫であれば足首の内側(くるぶし下)の三角靭帯の損傷、骨折であれば脛骨下端骨折や剥離骨折です。

足関節捻挫(外返し捻挫)

外返し捻挫は多くはないが、起きた時は重症化しやすい。

足関節捻挫(外返し捻挫) 外返し捻挫とは、足首の関節を外側に捻った時に内側靭帯(三角靭帯)・腱などの軟部組織を損傷して痛みが起こります。

レントゲンで骨などに骨折がが見られない時に、病院では捻挫と診断されます。足首の内側靭帯(三角靭帯)を損傷することが多いです。

内側靭帯(三角靭帯)は、前脛距靭帯・後脛距靭帯・脛舟靭帯・脛踵靭帯の4つの靭帯から構成されています。この部分を痛めると、くるぶしの下に皮下出血(内出血)が発生して痛みがでます。

捻挫なので、炎症があるのでアイシングを行い、足関節の安静を保つために包帯やサポーターで保護しましょう。

 

足関節の脛骨内果骨折

足関節の脛骨内果骨折は、内くるぶしの骨で脛骨の内果(ないか)のことです。

足関節の脛骨内果骨折 足関節が強く外側へ捻ると距骨によって脛骨の内果部(内くるぶし)を骨折した状態です。骨折部がズレがない場合は保存療法で行います。

骨折部がずれて離れている場合は、骨がくっつく可能性が低いため手術療法が適応されます。(手術法はスクリュー固定が多いです。)

受傷時は足が着けないくらい痛みが強く、腫れ皮下出血(内出血)もひどく出ます。応急処置でアイシングと固定で病医へ行きましょう。

 

プロネーション(回内)障害

プロネーション(回内)障害で過回内の動きが痛みを引き起こす。

プロネーション プロネーション(回内)とは、歩行やランニング時に足の着地に起こる足関節の動きを言います。

足が着地する際に足首が内側に過剰に倒れ込むため、くるぶしの内側に痛みを引き起こしやすく、原因は偏平足や外反母趾なども考えれれます。

また、着地の際につま先が外を向くトゥーアウトの方は、プロネーション障害を起こしやすいです。

改善法は、走行(歩行)フォームでつま先の向きを注意すること、また足裏の筋肉を強化するトレーニングを行うことが良いでしょう。

 

足根管症候群

足根管症候群とは?

足根管症候群 足首から下・足指・足裏がジンジンと痺れを起こします。原因は内くるぶしの後方・下を通る後脛骨神経が圧迫や牽引されて起こります。

後脛骨神経は、足根管の狭い管を通ります。この部分で何か狭窄・圧迫障害が起こると痛みや痺れが発生します。

足根管を叩いたり押したりすると、その部分に痛みがあったり足裏にしびれが起きたりします。

原因としては、合わない靴・捻挫骨折後の後遺症・ガングリオンの形成などあります。その他、関節リウマチや浮腫みも考えらえます。

 

外脛骨(有痛性外脛骨)

外脛骨(有痛性外脛骨) 土踏まずの内側に痛みが起こる疾患で、サッカーなど運動をしている10歳から15歳の子供に多く発症します。外脛骨は有痛性外脛骨とも呼びます。

外脛骨は、足の内側の舟状骨に豆大の骨で子供の約15%にあると言います。打撲や捻挫を機に動いて炎症を起し痛みます。

扁平足や回内足変位などの原因があり、病院では足底装具(中敷き)を処方されますが、軽快し無い場合は稀ですが手術をします。手術は外脛骨と舟状骨の骨接合術などがあります。

成人しても捻挫や合わない靴などで長く歩くと発症する場合があります。

当整体院では、アーチ矯正と足底筋の強化など根本原因の改善を優先します。

 

偏平足

偏平足 幼児のころからの偏平足は、生まれつきのタイプで問題がない場合が多いです。中年以降に起こる扁平足は内側のくるぶしの下が腫れ痛みでます。

最初は扁平化は目立ちませんが、変形が進行するとつま先立ちがしにくくなり、足が内側に倒れて硬くなって歩行障害が起こります。

成人型偏平足の原因は、ふくらはぎから足裏の筋肉が弱くなり、支えきれなくなって起こります。

解決策としては、かかと上げや足指の握る運動などを行うと良いです。靴の履き方や、靴選びも大切です。

 

足首の前面・後面の痛み

足首の前面や後面が痛くなる原因としては、インピンジメント症候群という症状があります。その他には、単なる足首の動きの不適合などもあり、捻挫の後遺症なども考えられます。アキレス腱の痛みも足首の後面の痛みに含む場合もありますが、アキレス腱の問題のため参考までにしてください。

 

足関節の前方・後方インピンジメント症候群

インピンジメメント症候群 インピンジメント症候群は前方型と後方型がり、骨の衝突や滑膜・靭帯などが挟まると時に起こる痛みと可動制限を言います。

前方の場合は、足首を曲げた状態の時に起こり、体重をかけて足首が曲がらない足首の前方やや内側が痛いと訴えます。後方の場合は、足首を伸ばした時にアキレス腱の付近や奥の方に痛みや可動制限が見られます。

サッカー・水泳や踊るバレエなどの障害に多いです。

原因は、前方の場合は骨棘形成・滑膜や軟部組織の肥厚が考えられます。後方では三角骨の発生などがあげられます。

 

アキレス腱周囲炎

アキレス腱周囲炎 アキレス腱周囲炎は、アキレス腱を覆うパラテノンに炎症を引き起こした状態を言います。原因としては、歩く走る動作でアキレス腱とパラテノンが摩擦で擦れて炎症を起こします。

摩擦の原因は、アキレス腱炎を繰り返して表面が滑りにくくなることや、アキレス腱を強く牽引されることで圧迫されて起こる場合もあります。

 

足首の動きの不都合で起こる痛み

足首の不都合な動き 捻挫をした後に足首の動きが悪くなる場合があります。症例から考えると、原因としては捻挫や骨折のリハビリで、足首の動きの回復を行わない場合などです。

怪我をすると、庇う歩き方や足首の変な動きで生活するため癖になり、その後、治ったとしても怪我の恐怖心で異常な足首の動きが起こります。

下記の写真の足首の動きの✖の方を見てください。足首を曲げるとき親指が先に上がる状態は、足首の前面の痛みを引き起こします。

足首の正しい動き

 

足の痛み

足の痛みには、前足部(中足、足指も含む)・中央部(土踏まず)・後部(踵部)・背足部(足甲)・外側部(小趾側)・内側部(母趾側)で大きく分けますが、後部(踵部)は、さらに外側・内側・後方・底部(足裏)に分けて説明いたします。

 

足の痛み前足部(中足、足指も含む)

モートン病

モートン病 男性よりも中年以降の女性に多い疾患で、足指の付け根には足指(第3,4指)につながる神経の束が絞扼されて、趾(足指)に放散する痛みや痺れです。

その部分が地面との圧迫で痛みや痺れを引き起こします。慢性化したものには、仮性神経腫(塊)が発生している場合もあります。

 

足の痛み中央部(土踏まず)

足底腱膜炎(足底筋膜炎)

足底腱膜炎 足底腱膜炎とは足底筋膜炎とも言われていて、正確に言うと足底腱膜症と言います。急性痛は組織の損傷や炎症反応が確認されますが、慢性痛でははっきりした組織の損傷や炎症反応が確認されないことが多いです。

足底腱膜が硬くなると歩く走る動作で、牽引と圧迫のストレスを吸収できなくなり症状を引き起こします。

足底腱膜症の中に骨棘が認められる踵骨棘症候群があります。足底腱膜症(足底腱膜炎)の方がレントゲンで検査した時に、足底腱膜の付着部位(踵骨の前方)に時々骨棘が認められますが、骨棘で痛みが出ているかは断定はできません。骨棘があっても痛くない人もいます。

 

足の痛み後部(踵部)

踵部の痛みには、底・後方・外内側部などがあります。特に後方ではアキレス腱の付着部などがあり、アキレス腱の障害に影響して痛みがでます。

踵骨骨折

踵骨骨折 高い所から飛び降りて踵を強く打って起こります。踵骨圧迫骨折で踵骨の上で接している距骨との関節面が損傷されます。発症時はもちろんですが、後遺症で体重がかかると痛みが強く出ます。

踵骨骨折は治療のむずかしい骨折で、受傷の状態では骨折が複雑で後遺障害として痛みが続くことがあります。

整復が難しい骨折は、手術で踵骨のずれた骨片を整復します。骨の欠損部に骨移植をして踵骨と距骨の関節面を正確に保ちます。

セーバー病(踵骨骨端症)

セーバー病(踵骨骨端症) 踵骨骨端症はともいわれています。小学3年生ごろから発症する男の子に多い疾患です。

運動中や運動後に痛みが強くなり、圧痛や歩行痛を認めます。

アキレス腱滑液包炎

アキレス腱滑液包炎 アキレス腱の踵に付着する少し上の部分にある滑液包という部位に炎症が起こるこ事です。滑液包はアキレス腱と他の部位との摩擦を吸収緩和させる役割があります。

原因としては靴の問題が考えら、踵の硬い靴が踵にあたり繰り返す圧迫刺激が炎症を引き起こします。

 

アキレス腱付着部症

アキレス腱付着部症 アキレス腱が踵の骨に付着している部位に痛みが起こります。痛める原因は、アキレス腱の牽引ストレスです。

過度な運動や、ふくらはぎなどの拘縮で硬くなり伸縮性がなくなると、患部の牽引ストレスが強くなり痛みを引き起こします。

 

ハグルンド病(変形)

ハグルンド病(変形) 1982年にハグルントによって報告されてハグルント病と懐けられたそうです。踵の後ろの骨が骨隆起し変形した状態を言います。

海外では冬に硬い靴を履いてなることからwinterheelと言われいます。

 

踵部脂肪褥炎(ファットパット症候群)

踵部脂肪褥炎(ファットパット症候群) 踵骨の下にある脂肪の組織で、踵部脂肪褥は踵部脂肪体(heel fat pad) とも言われています。役割は歩く際の着地時の地面からの衝撃を吸収することです。

この脂肪体が加齢や無理なダイエットなどで薄くなり、地面からの衝撃を吸収できなくなり、踵底側に痛みを引き起こします。

 

足の痛み背足部(足甲)

フライバーグ病(第2、3中足骨の無腐性骨壊死)

フライバーグ病(第3中足骨の無腐性骨壊死) 足指の付け根に痛みが起こる疾患で、レントゲン写真で確認できて中足骨の骨頭が幅広く平らに変形しています。

多く発症する部位は第2中足骨次いで第3中足骨で、12歳から18歳の女性に多く発症します。

成長期に骨端核(骨の成長する部分)の血流が悪くなり、成長が止まってしまう骨端症の一つで、第2ケーラー病ともよばれます。

多く発症する部位は第2中足骨で、この骨が中足骨のなかで最も長く、きつい靴を履くことで足先が詰まるストレスが考えられます。

発症の初期は運動などで違和感を感じ、体重がかかると痛みが強く出ます。症状が数年でない時もあり、運動をしたときに痛みが再発したりします。患部を押すと痛みがあり腫れるときもあります。

保存的治療法としては、中敷(インソール)を使いますが、痛みが無くならない場合は手術をします。手術は壊死部の骨頭を切除や、骨頭を背側に回転して固定する方法などがあります。手術は経験の多い先生に手術をして頂いた方が良いと思います。

浮指・指あげ足の歩行

浮指・指あげ足の歩行 浮指(指上げ足)は、合わない靴や足指などケガした後に起こりやすい状態です。立っている時、歩く時に指が必要以上に反り上げる癖のようなものです。

足指の運動や合った靴を選んで履くなどで改善する場合が多く、当整体院で指導している足指運動は効果があると喜ばれています。

 

足の内側部(母趾側)・外側部(小趾側)の痛み

外反母趾・強剛母趾

外反母趾・強剛母趾 外反母趾とは、拇趾の付け根の第一中足骨が内反し、「九の字」に20度以上曲がってくる変形を言います。重度では亜脱臼を引き起こし手術も適用になる場合もあります。遺伝的要素も多く、靴の原因だけではない遺伝的要素も大きく関係しています。

開帳足や偏平足も原因の一つで、関節が柔らかい方に多いです。突出した部分が、靴の摩擦でバニオン(二次的滑液包)が生じます。バニオンは、滑液包などが肥厚した状態で疼痛の原因です。突出した部分(バニオン)は、赤く腫れて痛みが強く、靴に当たるため靴が履けない場合もあります。

内反小指

内反小指 内反小指は、小指が曲がって付け根が腫れて痛む症状です。細い靴やきつい靴で起きやすく、子供のころに起こると変形が大人になっても治りません。

テーピングやインソールなどで痛みの改善を行いますが、開帳足や偏平足も関係しているので、足指の運動で足裏の筋肉を鍛えることも試しましょう。

 

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監修:冨澤敏夫(柔道整復師・整体師)

院長:冨澤敏夫の画像 「10秒かかと上げで足裏の痛みが消える!」(KADOKAW)、ペンギン歩きを治せは「しつこい足の痛みは消える!」(現代書林)のどの書籍があります。雑誌の取材などメディアで紹介されています。

日経ヘルス・健康364、わかさ、PHP出版などから取材を受けて、雑誌の1年間の連載も好評でした。

院長の書籍や雑誌掲載

 

 

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