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パーソナルトレーニングで事故や怪我はなぜ起きるのか?身体のプロ整体師が分析|さいたま中央フットケア整体院
筆者:冨澤敏夫(柔道整復師) N2023/7/5

パーソナルトレーニングの筋トレで事故や怪我はなぜ起きる?

パーソナルトレーニングのジムが増えて、筋トレに励む中高年の方が増加しています。

それと共に、パーソナルトレーニングで筋トレを始めて2,3か月経過したころから、事故や怪我をするケースも増えています。

私の整体院に来られる方でも、「股関節が痛くなった」「お尻の奥が痛くなった」などで来院して、話を聞くとパーソナルトレーニングに通い始めたきっかけがありました。

2023年7月2日の読売新聞の記事では、パーソナルトレーニングについて事故やケガだけでなく、契約のトラブルや金銭トラブルも国民生活センターに相談が寄せられている様子です。

全国の消費生活センターでは、パーソナルトレーニング中に起きた事故の相談は、2017年から5年間で105件で、そのうち9割が女性と報告されています。

事故や怪我の内訳は、神経・脊髄損傷21件、筋・腱の損傷21件、骨折7件など、4人に一人は治療に1か月以上かかる重傷だったと発表している。

2022年の事故件数は50件を超え過去最多と言われています。当整体院に来られる方のように、痛めたことがトレーニングが原因で痛くなった認識がない方もいるので、潜在層はもっと多いのではと感じています。

私も筋肉を鍛えるトレーニング(筋トレ)は、一番やって欲しい運動の一つです。

人間は年齢と共に筋肉が衰えて行きます。筋肉は関節を守る大切な組織で、それだけではなくホルモンも生成する補助の役割があるとも言われています。

筋肉は鍛えて損はないと思います。

しかし、姿勢や強度(回数や負荷)を間違えると健康を害する原因になるため、経験と知識があるトレーナーのジムでトレーニングを受けて欲しいと思います。

この記事では、身体を治すプロである25年以上の臨床経験が豊富な整体師が、パーソナルトレーニングで起こる事故やケガの理由や、選ばない方が良いトレーナー、契約などで注意してほしいことをお話していきます。

腰痛で悩む

icon_check パーソナルトレーニングジムに通い始めて怪我をした方

icon_check ジムに通いパーソナルトレーナーに疑問を感じている方

icon_check パーソナルトレーナーの強引なセールスに困っている方

icon_check 食事制限が辛すぎても相談できないと困っている方

icon_check トレーニングが辛くトレーナーに伝えても聞いてもらえない方

icon_check 高額な料金で途中解約をしたが、解約できないと言われ困っている方

 

目次

  1. パーソナルトレーニング(筋トレ個別指導)ブームの裏側
  2. トレーナーは資格不要で誰でもトレーナーと名乗れる!
  3. パーソナルトレーニングで怪我や事故が増える理由
  4. 1)トレーナーの知識と経験不足、誤った知識
  5. 2)トレーナーが結果重視で焦りすぎる
  6. 3)生徒の体調や年齢など考慮しない
  7. 4)生徒自身が、無理しすぎてしまう
  8. 健康食品、器具のセールスに注意
  9. パーソナルトレーニングに安全に通うためにはどうすれば良いか?
  10. まとめ

 

パーソナルトレーニング(筋トレ個別指導)ブームの裏側

ダイエットや筋力アップなどの目的で、ジムに通う方が増えました。同時にパーソナルトレーニングのジムも増えています。

パーソナルトレーニングは、個別で筋トレを指導してもらうことです。通常はパーソナルトレーナーが個人を指導します。

某企業がテレビCMで大々的に宣伝したことで、パーソナルトレーニングという言葉も一気に普及したのではないでしょうか。

某企業の成功が、他のトレーナーの気持ちに火をつけて独立開業へと道を作ったと思います。

その中で、経営手腕がある方がライザップを成功モデルにして、真似て店舗を増やしていく様子が見られます。

急速に伸びるときに、良くある強引な経営方針が生まれ、本来の志を忘れ顧客ファーストでなくなり、結果を出すことにやっきになり、生徒の身体の異常に気づかず無理をさせて、怪我や事故が増えているのではと考えています。

また、パーソナルトレーニングに通う層が、40代後半から50代前半に多いようですが、この年代の身体は衰える時期で、20代や30代と同じような感覚でトレーニングすると、怪我や体調を壊しやすいのです。

トレーナーは若い方が多く、衰え始めた身体の感覚が理解できないと思います。日頃から厳しく鍛えているトレーナーからすると、このくらいのトレーニングは大丈夫だろうと指導しても、それが衰えている身体には過剰な負担なり怪我や事故が起こるのではとも考えます。

高額な料金を払い、マンツーマンという気の抜けない環境では、元を取ろうと無理をしてしまう可能性も高く、それも怪我や事故に繋がっているとも考えます。

パーソナルトレーニング(筋トレ個別指導)ブームの裏側には、経営やトレーナーのプライド、知識や経験不足、他のジムとの競争のため結果重視という考えが、道を踏み外してしまうのではないでしょうか。

パーソナルトレーニングに通いたいと考えている方は、自身でもトレーニングの知識はある程度は学んでいくことは大切です。

ジムやトレーナーを選ぶときも、近いから、紹介されたから、いい人だからと安易に決めないで、自身に本当に会うジムなのかトレーナーなのかを基準に選びましょう。

 

トレーナーは資格不要で誰でもトレーナーと名乗れる!

トレーナーというと「なんか筋トレのスペシャリスト」と思うかもしれませんが、実際は誰でも名乗れるのが現実です。

中には、趣味でトレーニングをしていた方が、自身の筋トレ経験を活かして、明日から「パーソナルトレーナー 冨澤」と名刺をつくることができます。

お金がある人なら、店舗を構えて看板を出して「パーソナルジム 冨澤」として開業できます。

トレーナーになれば個人事業として開業が出来て、経営が上手くいけば雇われるよりも稼げるのがトレーナーです。若者は好きなトレーニングを仕事にできて生活が出来ると夢を見るでしょう。

経済産業省によると、2022年のフィットネスクラブの利用者が2億1000万人を超えて、20年間で倍増したと公表しています。

「筋肉は裏切らない」は流行語大賞にノミネートされるなど、筋トレブームは益々伸びていくでしょう。

コロナで「密」を避けるくらし方から、パーソナルトレーニングへの注目も高まり、トレーナーの需要も増えて転身する人も増えたと思います。

パーソナルトレーニングジムを選ぶ側としては、選択肢は増え嬉しいですが、トレーナーの力量には差が生じて危険も増えることも知りましょう。

パーソナルトレーニングコース

 

パーソナルトレーニングで怪我や事故が増える理由

パーソナルトレーニングで怪我や事故が増える理由には、次のことが考えられます。

少しでも疑問や不安が起こったら、遠慮なくトレーナーに話して「自分を守る」ことをしましょう。

そのためには、自身も知識を持ってパーソナルトレーニングジムを選ぶ目を養いましょう。

1)トレーナーの知識と経験不足、誤った知識

誰でも明日から「トレーナー」と名乗れることから、趣味で筋トレを行ってきた方が、自分の未熟な経験と知識で開業し、生徒に無理な筋トレを要求して怪我や事故を起こすケースです。

 

2)トレーナーが結果重視で焦りすぎる

トレーナーが競合との関係で結果を早く出したい、他のトレーナーより優れた結果を早く出したいと、自己本位の考えで生徒に強い強度の筋トレをさせてケガや事故を起こすケースです。

 

3)生徒の体調や年齢など考慮しない

トレーナーは若く元気な方が多く、基本健康です。逆に生徒は、弱いため「強くしたい」と筋トレに通います。強く元気なトレーナーが、生徒の弱さを軽視して「やればできる」と無理強いしてケガや事故を起こすケースです。

 

4)生徒自身が、無理しすぎてしまう

整体自身が高額な金額を払っているため、無理をしてしまい怪我や事故が起こるケースや、トレーナーに言われて遠慮して言えずに無理な筋トレを続けて、怪我や事故を起こすケースです。

 

健康食品、器具のセールスに注意

ジムを個人で開くと、経営の知識が必要になります。どうしても顧客単価を増やしたいと思い、健康食品やトレーニング器具を販売するトレーナーもいます。

確かにトレーニングしたら栄養は必要です。しかし、健康食品は本当に必要かを考えてください。

正当なトレーナーなら、無理強いして健康食品は売り込みません。まずは食事指導から行うのが道理でしょう。

個人レッスンでもあるので断りにくいと思いますが、勇気をもって断りましょう。普段から食事に気を付けるだけでも良いと考えています。

また、個人で行っているトレーナーには、ネットワークビジネスの誘いが多くなると考えます。トレーナーとネットワークビジネスの二刀流で経営している可能性があるので、上手い話には乗らないように注意してください。

 

パーソナルトレーニングに安全に通うためにはどうすれば良いか?

生徒がトレーナーを選ぶ目を養うことが大切です。

柔道整復師や栄養士など国家資格があることも基準にしても良いでしょう。

注意してほしいことは、「実績は他人を教えるプロの証明にはならない」という事です。過去にボディビルダー大会で何位とか、スポーツ選手を教えていたなどは、一般の方からしたら「凄い」と思うかもしれませんが、一般の方への指導に適しているかは解りません。

パーソナルトレーニング(トレーナー)を選ぶときにしてほしいこと!

1)何の勉強をどのくらいの年数行ってきたか?

2)一般の方を教えた経験があるのか?

3)途中で解約した時は、どうなるか?

4)体調に異変を感じたら無理させないで相談に乗ってくれるか?

自分を守るためには遠慮は必要ありません。お金を払っているのは生徒だからです。

もし、少しでも疑問を感じたトレーナーなら、契約を焦らず考えてから決めましょう。

 

まとめ

近年、パーソナルトレーニングがブームになり、健康のために運動をするきっかけが増えたのは嬉しいことです。

しかし、事故や怪我、トラブルが増えているのも確かです。

当整体院でも、パーソナルトレーニングのコースはありますが、1回8,800円で行っています。

パーソナルトレーニングのコースの特徴は、セルフトレーニングの指導を同時に行っていくことです。

目標は自立して自分でトレーニングが出来るようにしていき、健康に役立ててもらうことが目的です。

通う期間は3か月で、月2回のパーソナルトレーニングを受けていただき、状態に適した筋トレ種目をアドバイスしていきます。

整体も行うので健康と筋トレがセットになったコースと考えてください。

同時にセルフトレーニングを指導しますので、後は自宅で指導したトレーニングを無理なく継続していくことです。

さいたま中央フットケア整体院では、25年以上の臨床経験を持つ院長がパーソナルトレーニングコースを設けて、皆様の体のサポートをさせていただいています。

興味がある方はこちらの、「パーソナルトレーニングコース」を参考にしてください。

 

パーソナルトレーニングコース

 

院長お薦めの筋トレ法

最新の記事など更新しました。

  1. スクワットの正しい姿勢と本当に鍛えたい筋肉はここだ!
  2. ゴミを拾う動作で足腰を強化する運動法を動画と写真で指導
  3. フナ漕ぎ運動で中殿筋と小殿筋を鍛えて弱った側の足腰を鍛える

 

監修:冨澤敏夫(柔道整復師・整体師)

院長:冨澤敏夫の画像 「10秒かかと上げで足裏の痛みが消える!」(KADOKAW)、ペンギン歩きを治せは「しつこい足の痛みは消える!」(現代書林)のどの書籍があります。雑誌の取材などメディアで紹介されています。

日経ヘルス・健康364、わかさ、PHP出版などから取材を受けて、雑誌の1年間の連載も好評でした。

詳しくは、ごあいさつページを御覧ください。

院長の書籍や雑誌掲載
台湾出版の10秒かかと上げで足裏の痛みは消える!|著者は冨澤敏夫

 

さいたま中央フットケア整体院の紹介

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3つの強み

 

診療時間
9:00〜18:00
18:00〜21:00

火曜・金曜は夜間診療21:00まで可能
祝日は休診、完全予約制

信頼される理由【全国から来院】【口コミ評価4.6】【25年の臨床経験】

院長と美智子先生 〒338-0013
埼玉県さいたま市中央区鈴谷4-17-13
電話)048-789-7743
定休日:月・木・祝日
火・水・金・土・日:9:00~18:00
火・金は夜間営業18:00~21:00

 

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